美味しんぼの福島の現状描写に異議あり!紛糾するネット。


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日本でも指折りの長寿漫画
小学館から刊行されているビッグコミックスピリッツにて
連載中の「美味しんぼ」の福島編での話が
ネットで大きな議論を巻き起こしています。

原発取材後に原因不明の鼻血描写 人気漫画「美味しんぼ」に批判相次ぐ

小学館の漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の5月12、19日合併号(4月28日発売)に掲載された人気漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面が描かれ、批判が相次いでいることが分かった。

 編集部は「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図はありません」などとするコメントを同誌のサイトで発表した。

 掲載されたストーリーは、主人公の新聞記者らが同原発の取材後に鼻血を出したり疲労感に見舞われたりする描写の後、井戸川克隆・前福島県双葉町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と明かすという設定。一方で、主人公を診察した医師は「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と話す場面もある。


美味しんぼは、1983年から連載を開始している
グルメ漫画で、今年で連載31年目を迎える漫画です。


漫画自体は、つい先日にとうとう山岡・海原親子が
和解をするということで、物語的な部分で話題になりましたが
今度はあまりいい意味での注目ではないようです。


以前から、グルメ漫画と称しながらも
食品添加物問題や、牛乳問題(牛乳の話を書いた時に少しだけ触れました)
登場人物の背景にある、政治的な問題を作中で描写することがあり
ある一定の、存在感を持った漫画でもあります。


そんな日本でも有名な漫画の1つである
美味しんぼで、今回の福島原発の描写などが
露骨にされたことにより、ネット業界では
かなり批判の声が相次いでいると言います。


そもそも、美味しんぼの原作者である
雁屋哲氏は、色々な意味で有名な原作者でも有り
内容が内容だけに、トンデモ扱いする人も多いようです。


美味しんぼでの表現の以前に、3ヶ月ほど前に
インタビューに答え、その時の内容にかなり
批判が集まっていたことがあります。


【原発】福島の真実──『美味しんぼ』作者・雁屋哲氏に聞く


特にこの記事の、下のフェイスブックからのコメント投稿は
かなり辛辣で手厳しいものがありますが、個人的には
このブログでも放射能を扱った記事をある程度書いている以上
雁屋哲氏の言説に納得できるところがあります。


過去、放射能による過酷事故はロシアのチェルノブイリを始め
アメリカのスリーマイル島事故、日本での広島・長崎原爆
事故では有りませんが、大気中核実験による放射能汚染といった事例が挙げられます。


そのような事故が過去起きてきた中でも
放射能に関する人体への影響は、果たしてどこまでなのか
はっきりわかっていない部分も多くあります。


そして、放射能の人体に与える影響は
かなり個人差が大きいようで、人によっては全く影響がない人も居ますし
すぐに何かしらの影響が出る人と大きく分かれるようです。


現状、人体に与える影響がまだまだ未知数の放射能に対し
今回の雁屋哲氏の言説に異を唱えている人は
どういう考えで、批判をしているのかが個人的にはよくわからないのです。


鼻血が出るという表現について、これはあくまで個人差。
福島に住んでいても鼻血が出ないという反論は
はっきり言って、全く反論にすらなっていません。
逆に福島に行くと鼻血が出ると言う体験をしている人も現に居るのですから。


結局のところ、これらのことに目くじらを立てて
ムキになって反論している人こそ、心の奥では
放射能に対する潜在的恐怖を抱えているのではないか?
と、個人的には感じています。


残念ながら、福島第一原発については今も全く収束する気配はなく
事態は悪化の一途を辿っていると思われます。


放射能が人体に影響するかどうかは、これからの日本が
ある意味モルモットとなって、証明していくものになるかもしれません。


個人的に1つ言えることとすれば、今現在も福島第一原発から
放射能が拡散されている現状、命が惜しければ西に退避…
あるいは、食品からの内部被曝を避けるために海外への
移住すらも検討するべき段階であると思います。


何故か楽観論が非常にネット上の意見では幅を利かせていることに
個人的には、とても違和感を覚えます。
なぜ、最良を考えるのかがわからないのです。


最悪の事態を想定して動いて、結果何も起こらなければ
ああ、良かったという話で終わるのですが
最良を期待して、最悪の事態が招かれてしまった場合は
もはやその時は手遅れなのだと、私的に思うのですがいかがでしょうか?


最後に、広島原爆を体験し、負傷者6000人以上の
治療に当たり、原爆と放射能の影響を間近に見てきた
97歳の現役医師、肥田舜太郎氏を紹介しておきます。


映画『核の傷 肥田舜太郎医師と内部被曝』公式サイト



以下のサイトでは、簡潔では有りますが
講演の文字起こしをしたサイトもあります。
実体験で、現場を体験してきた人の証言はやはり重みが違います。


肥田舜太郎 インタビュー|たったひとつ言えるのは、放射線に抵抗できるのは自分の命だけ


書籍も出しているようなので、機会があれば購入して
読んでみようと思っています。


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