相次ぐすき家の臨時休業!増加するブラック企業のこれからを考察する。


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ゼンショーが運営する牛丼チェーン店のすき家
ここのところ全国で、臨時休業する店舗が増えていると
いろいろなところで話題になっています。


急に休業が増えたことについて、新メニューを作るのに手間がかかり
人員不足に陥っているですとか、いろいろな説が流れています。


牛丼「すき家」店舗が次々と『人手不足閉店』 新メニュー「鍋定食」に従業員が憤慨? ネットに「やってられん!」の声


実は、14年2月下旬からネットの掲示板などに「忙しすぎてやってられない」「もう辞めたい」などといった従業員と思われる人たちの書き込みが増えていった。その理由は14年2月14日から始めた「牛すき鍋定食」といった鍋メニューの販売で、このメニューを提供するのに時間と手間がかかりすぎる、というもの。ただでさえ他の牛丼チェーンに比べメニューの多い「すき家」だから、厨房が回らなくなっているというものだ。(上記記事より引用)



半ば冗談のように書かれている、上の記事ですが
確かに全国で人員不足などを理由に一時閉店している店舗が
散見されているのは事実のようです。


そして、今日はこのような記事までアップされています。


ついに「すき屋」のシフト表が流出!あまりに過酷とネットで話題に


すき家のシフト表が従業員により、流出したのではないかという記事です。
この記事によれば、あまりにもシフトに穴が開きすぎて
周りからヘルプを呼ばなければ、店が開けられない状態という
事実なら笑えない状況になっているようです。


上記の記事の最後に注釈がある通り
まだ、本当にすき家のシフトかどうかは確定はしていませんが
日本一強盗が入りやすい店など、不名誉な通称を与えられてしまった
すき家ですから、本当であってもあまり驚きは有りません。


現在の日本企業は、人件費というコストをギリギリまで削って
薄利多売で、利益を上げる(特に小売・外食等のサービス産業はひどい)という
業態が、ブラックであると度々話題になっていましたが
そもそも店が運営できないレベルまで減らしてしまったら
これは、もはや本末転倒です。


今まで、労働者をないがしろにしたツケが回って来たと
考えれば、ある程度溜飲が下がるものではありますが
日本全体の景気に関することでも有り笑ってばかりは居られません。


奇しくも、本日ワタミの過労死裁判の公判が行われましたが
その公判の傍聴席の半分近くを、ワタミの従業員が乗っ取っとろうとしていたという
笑えない事態が起きていたことが、傍聴しようとした人の
ツイッターのつぶやきで判明しています。


【速報】ワタミが裁判で傍聴席を占領して原告側を追い出しにかかった!「ワタミ出て行け」と罵声が飛びかう事態に


事実ならとんでも無い話であり、日本企業全体のモラル低下が
改めて浮き彫りになっているということでしょう。


以前、宮城交通のところでも書きましたが
現状、日本企業のモラル低下はひどいの一言に尽きます。


正確に言えば、このように報道されている一部企業があまりにも悪質で
その裏では頑張っている会社もあるのでしょうけれど
今の日本では、そのようなまっとうにやっている会社は
不況にあえぎ、気づかない内にバタバタと倒れているのが事実なのでしょう。


ブラック企業が無くならないのは、まずそもそも
日本社会の働き口が、現在は少なく
生活の為に職を選ぶような余裕がない人が多いということ。


これは、実際に雇用する側から見れば好都合な話で
どんなに劣悪な労働環境でも、とにかく幾らでも人材は居る。
最悪使い捨てでもいいという、薄汚い魂胆が裏に透けて見えるものになります。


また、ワーキングプアーということばがあるように
現在の日本人の労働者の平均収入はどんどん減ってきており
非正規雇用の割合が増えているということにあります。


全体の平均収入が少なくなれば、割合が増加している収入が少ない人は
どうしても生活の質をどこかで下げなければなりません。
生きていく為にお金は必要ですから。


となると、このようなブラック企業が経営している会社は
経費を削っている分、安くサービスを提供しているので
利用する人が多くなります。


ワタミ系列の店や、すき家などのブラック企業と思われている会社が
これだけ報道されて社会批判されても存続しているのは
当然利用する消費者がいるからです。


自分たちは、人員をコマのように使い捨てしますが
安さで競争に勝った分、利用者が居るので
経営者としては高笑いではないでしょうか。


残念ながら、このブラック企業がのさばる状況を作っているのは
日本の大部分を占める一般労働者が、作っていると言わざるを得ないのです。
表面上は豊かに見える日本ですが、裏の顔は大多数が生殺し状態なのです。


そういった面で、今回のすき家のある意味従業員のボイコットについては
恐怖を覚える反面、この先どうなるかを興味深く見ている自分がいます。


上記記事引用部分にあった
ネットで、もう辞めたいですとか、そういった書き込みが連鎖して
今回のような事態が発生したのであれば
いいように使われてきた日本の労働者が、現状の社会状況に不満を覚え
反旗を翻したと見ることも出来ます。


これが、すき家だけで終わるのか
それとも、似たような業態の会社で
これから相次いで起こるのか。


今回の騒動を見た、人間が取る行動によっては
日本は大きく変わってくるのかもしれません。

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