福島県民のガン増加は確認できず?果たして真実は?
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福島県民、がん増加確認できず 国連の原発事故報告
上記のような、ニュースが報じられています。
福島第一原発事故で、もっとも放射能の影響が深刻な
福島県のがん患者の増加は確認できないという報告です。
真実なら、とてもありがたいことですが
はっきり言うと、放射能とがんの関連性というのは
実はまだ良くわかっていないのが正しいのですね。
放射能の苛酷事故と言うと
古くは、日本が落とされた原爆の影響による
広島・長崎に始まり、その後世界中で行われた大気中核実験や
アメリカのスリーマイル、ロシア(当時はソ連)のチェルノブイリなど
データを取るには、まだ100年すら経っていない物になり
非常に数として信頼に足りうるものが少ないのです。
ですから、専門家の間でも放射能に対する危険の認識については
意見がはっきり分かれています。
流石に大量に即時で浴びたら危険というのは、全ての科学者が言いますが
こういった長期的被曝については、定まった結論がありません。
大量に浴びた例については、ググってみると
割りと簡単に症例を見つけることが出来ます。
適当に検索して拾った記事でも貼ってみます。
加速器によって大量の放射線を浴びた男性
Bugorski氏は痛みを感じていなかったそうですが、顔の左側がBugorski氏だと分からないほどに腫れ上がり、病院へ搬送。その後数日間、放射線によって頭部の皮膚や頭がい骨、脳細胞を焼かれ続けたとのこと。その後も神経などが焼かれ続け、左側の神経は2年ほどで完全に消滅し、顔の一部がマヒした状態になったようです。
また、日本は茨城県の東海村で起きたJOC臨界事故は
大量被曝をした作業員の凄惨極まりない治療現場の記録が
書籍として残されており、大量被曝による症状の壮絶さを物語っています。
被爆治療83日間の記録 NHK取材班(岩波書店)(pdfファイル。内容はかなりキツイため、耐性ある人向け)
なお、レントゲン技師や放射線治療などの放射線に関わる職業の人には
放射線酔いという症状を身体にきたすことがあるという話もあります。
<白血球異常> 「前は2回測ってもいなかった地域の子から異常が出始めるようになった」~関東の子どもたちの異常について(4)~2/14三田茂医師(文字起こし)
とっても怖いと思うのがですね、
この先生は僕よりも10も年が上なんですが、検査をしている時にね、
この先生よりもいくつぐらいからだろう、50ぐらいかな、50位になったら、
検査を1時間ぐらいかけてやるって言いましたけれども、
15分、20分やると、「ちょっと辛いから私は出る」って言って外に出るようになったんです。
「身体がほてって目がまわるから、これ以上部屋の中にいられない」っていうことです。
「これを放射線宿酔(しゅくすい)というんだよ」と言われました。
“放射線酔い”です。(上記記事より引用)
話を元に戻すと、これらの高線量被曝は言うに及ばずなのですが
それ以外の、事故原発周辺の地域の住民に適用される基準というのは
未だ、科学的根拠に乏しい物があるのですね。
最初の記事の内容に戻りますが、がんの増加が確認できないからといって
安心するのは早計であると個人的には感じています。
以前、このブログでも簡単に触れたことがありましたが
放射能の影響は、心臓血管系にも影響を及ぼすの見解もあり
事実、心臓血管系をやられてしまったが為の突然死ではないか?
という事件・事故が震災後増えているように感じられます。
「がんよりも、心臓病や脳梗塞、糖尿病、免疫不全になる人が大多数」 チェルノブイリ
(元記事は2011年10月31日 夕刊 東京新聞より)
放射線量は事故直後の三十分の一程度に下がったが、被ばくが原因とみられる病気はいまだ多い。日本では、放射線を浴びると、がんになる確率が高くなるといわれる。現地では、がんよりも、心臓病や脳梗塞、糖尿病、免疫不全になる人が大多数。子どもの糖尿病も目立つ。(上記リンク先より引用)
また、脳の中枢神経が死滅し
取り返しのつかない機能障害になる可能性もあるという
チェルノブイリからの教訓も説としてあります。
あなたから知能がなくなる日。被曝で知能低下、回復不能になる
チェルノブイリ事故で起きていたのは「慢性」の「中枢神経障害」である。
分かりやすく言うと、こうなる。
・脳の機能が低下する。
・知能も低下する。
・無気力になる。
・虚脱状態になる。
・脳の病気に罹りやすくなる。
・体力が衰える。
・性格が崩壊する。
放射能によって、DNAが破壊され、細胞が死んでいく。そして、中枢神経系が死ぬとどうなるのか。中枢神経系は「再生しない」ので、一度死んでしまうと二度と元に戻らない。
もっとはっきり言うと、放射性物質を取り込み続けている東日本の人たちは子供も、大人も、みんなまとめて「知能が低下する」可能性があるということだ。(上記リンク先より引用)
これは、可能性の話ではあり、確実な物とは言えないかもしれません。
しかし、今回のがんの増加が認められないという話もまた
完全なデータとして信頼するには十分ではないと私は思っています。
基準事態がまだまだ曖昧なものですから。
ですから、基準値云々というよりは既に苛酷事故として例がある
チェルノブイリで起こった事実などを客観的に見るのが一番大事なのでしょう。
以下に、放射線被曝などによる症状をまとめたサイトも参考に貼っておきます。
放射線被曝の影響と放射線障害について
海外で出版された、チェルノブイリ事故から25年を経た
現地の状況や、被爆者などの疾患をまとめた
チェルノブイリの健康被害-原子炉大事故から25年の記録の翻訳も
ネット上に落ちているので、興味のある方は大変ですが読んでみることをオススメします。
原発の危険から子どもを守る北陸医師の会
Health Effects of Chernobyl
25 years after the reactor catastrophe
チェルノブイリの恐ろしい健康被害
原子炉大惨事から25年の記録
放射能の被害については、未だわからないことも多く
どれだけの対策を取るのが十分なのかはわかりません。
しかし、今現在も福島第一原発から
放射能が垂れ流されている現状、今現在の日本は
壮大な人体実験を施されている最中であることを自覚せねばなりません。
チェルノブイリが、事故4~5年後ぐらいに健康被害が明らかになり
大パニックに陥ったことが、日本でも現実のものとなるのか。
審判の日は、刻一刻と迫っています。
個人的な見解を言うのであれば、放射能は危険という観点にたっての
被曝回避行動を、今のうちからするのが賢明であると思っています。
何か症状が出た後では遅いのです。
その時に後悔するよりも、今できる事をしておくのが一番大事なのだと思います。
結局、何もなければそれが一番良いのですから。
最後に、今現在の日本では学校などで「2人に1人がかかる国民病」に対する教育ということで
がん教育を強化する気運が高まっているようです。
福島県医大 原発事故影響否定なのに 「日本一のがん講座」
小学校6年生に向けて「がん教育」をはじめます!
子どもの心に響くがん教育 香川県がん教育推進事業
最初の記事のように、がん増加が認められないのなら
こんな教育を、しかも”福島でこそ”などという枕詞を付けて
言わないような気がするのですが。
少なくとも、私が小学生の頃からがんについてはいろいろ言われていましたが
このような教育が小学校であったという話は聞いたことがありませんね。
表向きではないものの、こんなところで矛盾が発生していて、日本国民が
放射能がんの関係を暗に不安視しているのが良くわかるというものです。
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