美味しんぼ表現についに、首相が言及!「風評に国として対応」


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このブログでもしつこいぐらいに書いている
美味しんぼの騒動ですが、とうとう安倍晋三首相が
今回の騒動について言及しました。

首相「風評に国として対応」 美味しんぼ描写

安倍晋三首相は17日、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の漫画「美味しんぼ」で主人公らが東京電力福島第1原発を訪問した後に鼻血を出す場面が描写されたことに関し「根拠のない風評に対しては国として全力を挙げて対応する必要がある」と述べた。視察先の福島市で記者団の質問に答えた。


まず対応するのは福島第一原発の収束だと思いますが?


あまりにも、お粗末な発言に開いた口が塞がりません。
たかがマンガの一表現に、なぜここまで目くじらを立てる必要があるのでしょうか。


以前、このブログでも書いたように
福島の真実編については、原作者・雁屋哲氏が
取材に基づいて見聞した「事実」を描写しているだけに過ぎません。


「事実」を書くことを、否定することは言論弾圧に外なりません。


作中で、主人公の山岡が鼻血を出すシーンがありますが
同じ作中内の人物のことばを借りて、これが全て放射能のせいと考えるのはおかしいと
全て放射能のせいにしている訳ではないことをちゃんと書いています。


ですが、マンガの一部分だけを抜き取り
それをあたかも、全ての主張であるようにするのは
悪質な印象操作であり、原作を読んでいない人間をミスリードさせる手法です。


そもそも、この世のありとあらゆる事象というのはほぼ不確定なものです。


例えば、タバコの害などは、ある程度認められ
一般的にも認知されていますが、タバコを吸っている人が全員病気になるわけではありませんし
また、吸わない人がタバコを吸う人によく見られる病気にならないということもありません。
要は、全て個人差なのです。ただ、統計上タバコを吸うと肺がんになりやすいですとか
過去のデータから推測をしている状況に過ぎないのです。


○○が○○に影響を及ぼすというのは、それだけで生活している人が居ないわけですから
完全な因果関係を求めるというのが、まず無理な話なのですね。
つまり、1か0かで決めようとしている人は怪しいということです。


現在、大気汚染物質として何かと話題に上るPM2.5も
過去の大気汚染物質が人間にもたらした影響から
「何か人体に悪影響があるだろう」という前提で、これから
人体に対する影響を調べるという方向で動いています。


放射能に関しては、この考え方が全く除外されてしまうのですね。
なぜ、放射能だけは、人体に影響が無いといった言い切りまで時として出てくるのでしょうか?
それはとても不真面目な態度ではないでしょうか?


今回の鼻血の件が、本当に放射能の影響なのかどうかは
これから客観的にデータを取って行って
そこから、ある程度の蓋然性が認められると言った見解を出すのが精一杯なのです。


大本の福島第一原発の事故が収束しているのであれば
その態度もまだわかりますが、未だに福島第一原発の放射能は
駄々漏れ・垂れ流し状態なのです。不安視して何がいけないのでしょうか?


鼻血について躍起になって否定している人もいますが
確かに、鼻血が出ていないという発言もそれはそれで「事実」でしょう。
しかし、鼻血が出たという報告もまた「事実」なのです。


これを否定するのであれば、それこそ明確な根拠を否定側が持ってこなければ行けません。
しかし、実際否定できる根拠など出せるはずがないのです。
そして、完全に肯定できる根拠もまた出せません。


そうであるならば、今回美味しんぼが描写した「事実」を
風評というもっともらしいことばで蓋をするのは
ただの現実逃避ではないでしょうか?私はそう思います。


大事なのは「事実」は「事実」としてしっかり捕らえて
そのようなデータを集めて、有意な結果を導き出すことではないでしょうか。
最初から、風評ありきで、その実態を調べることを放棄しているように私には見えます。
もっとも、垂れ流しが現状続いている状況、何か有意なデータが出た時はおそらく手遅れですが…。


今回の件は裏を返せば、放射能に対する政府などの考え方が
良く見えてくる出来事だと思います。
人は、図星をつかれるとムキになってしまうものです。

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