アベノミクス効果はやはり無し!?非正規雇用が増加!


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安倍政権になってから、既に3年近く(一度解散を挟んでいますが)が経とうとしていますが
好調なのは株価だけで、その他は経済的に非常に厳しくなっていると個人的に感じます。

昨日の、私大下宿生生活費減少の話ともリンクしてきますが
今日は2014年度の非正規雇用の統計の結果が出ていましたので
そちらのニュースでもまずは紹介しておきます。

非正規社員:不本意就労331万人

 有効求人倍率(1.09倍)がバブル期以来の高水準に回復し、完全失業率も4年連続減少している。安倍政権は雇用の改善を強調し、アベノミクス効果を高らかにうたう。しかし、希望する正規の職がなく、やむなく非正規雇用を選ばざるを得なかった労働者は国内で300万人以上に上る。

中略

 総務省の労働力調査によると、2014年の非正規労働者は1962万人で5年連続の増加となった。10年前の04年に比べると400万人も増えている。一方、正規労働者は3278万人で7年連続の減少。04年に比べると130万人少なくなった。

 14年の非正規労働者約1962万人の働き方を選んだ理由は「都合良い時間に働ける」(25.2%)▽「家計の補助・学費を得たい」(21.4%)??など自発的な理由が挙がる一方、「正規の職員・従業員の仕事がないから」という、望んで非正規に就いたわけではない不本意層が約331万人いた。特に、働き盛りの25?44歳の男性非正規では不本意層が4割を占める。

正社員はどんどん減少し、非正規雇用は反比例して増加しているという話です。
正社員でなくなったら、働かなくていい訳ではないので当たり前の話なのですが
このように数字でまとめられてしまうと、凄い勢いで非正規雇用が増えているとわかります。

アベノミクスは経済政策の一つですから、株価が幾ら上がろうが
その株価を上がった実感を、国民が感じられなければ失敗であると私は思います。

株価が上がって景気が良くなったのは、一部の大企業だけであり
日本にそれよりも遥かに多く存在する、中堅・中小企業については景況感が悪化しているのが現状です。
2015年1-3月期の景況判断指数統計が出ていましたが、やはり中小企業はかなり厳しい判断でした。

大企業は+1.9だが、中小企業は-14.8%

画像クリックで拡大です

内閣府と財務省が統計をとっている、最新の景況判断指数では
大企業はプラスでしたが、中堅・中小企業はマイナスに転じるなど
日経平均株価の金額の割には、非常に悪い判断が出ているのが図で分かるかと思います。

先行きも暗く、また消費税増税や物価高と言った状況が国民・体力の無い中小企業を襲っており
こんな景況判断では、正社員の数を減らして人件費を圧迫したいという経営者判断を
非難することは一概に出来ないかと思います。

非正規雇用が増える背景としては、企業も正規雇用を十分に雇う体力が無くなっており
マンパワーが失われた企業では、当然業績悪化などの影響が徐々に出てくるはずですので
今の状況を改善するのは並大抵のことではないことが、素人でも判断が付くかと思います。

逆を言えば、アベノミクスの評価は株高がかろうじて維持しているものであって
他の面では既に大失敗であることが、素人目からでも分かるかと思います。

ただ、高くなっている株価も公的年金基金の大量投入による釣り上げと言った面が
非常に大きく出ておりますので、株価も一度暴落を始めると大変なことになると個人的に予想しています。
株価が暴落を始めた時、日本経済はかつてない未曾有の大混乱が起きる可能性があります。

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