東京電力ががれき撤去の際に放出された放射性物質を試算していたことが判明へ。驚愕の数値とは?


スポンサードリンク


昨日、南相馬市のコメが放射性物質で汚染された可能性が高い
という記事を書きましたが東電が、そのがれき撤去の際に
撒き散らされた放射性物質が最大4兆ベクレル撒き散らされたのではないか
という試算を出していたことが判明しています。

福島第1:放出量は最大4兆ベクレル がれき撤去で東電

東京電力福島第1原発で昨年8月のがれき撤去時に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性がある問題で、東電は14日、同原発からの放射性セシウムの総放出量を最大4兆ベクレルと試算していたことを明らかにした。しかし「かなり大づかみな計算」として公表せず、市にも伝えていなかった。

 東電によると、敷地内や同県双葉、浪江町のモニタリングポストで実測した空間放射線量の上昇度合い、気象データを基に放出量を試算。がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億~1兆ベクレルで、放出時間は計4時間と推定した。4兆ベクレルは、事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。


たった4時間のがれきの撤去を行っただけで、これだけの放射性物質が
垂れ流されたということで、もはや感覚が麻痺してしまうかのような
驚愕の数値が出ています。


大づかみな計算だと、なぜ発表できないのかが分かりませんが
これでまた一つ、東電の隠蔽体質・情報を小出しにしか出さない
企業体質が浮き彫りになったといえるでしょう。


仮に4兆ベクレル放出されたとするならば、これはかなりの
高濃度汚染になり、国際原子力事象評価尺度から見れば
レベル5並みの汚染物質が放出されているということになります。
レベル5はJOCの臨界事故すら、超えるレベルということになります。


これだけの放射性物質が短時間で放出されたということが
周りに影響を与えないはずが無く、後出しで情報を出してくる
東電の悪質さがよく分かるというものです。


今回の発生源はガレキの撤去ということでの発生となっていますが
実は、この夏に東電は福島第一原発1号機の建屋カバーを
撤去する作業をすることを明らかにしており
この作業の際も、大量の放射性物質がばら撒かられることになるのではないかと
個人的には戦々恐々としています。

第1原発1号機の建屋カバー解体へ がれき撤去に向け

東京電力は27日、核燃料の取り出しに向け、放射性物質の放出を抑えるために福島第1原発1号機の原子炉建屋に設置している建屋カバーを7月上旬から解体すると発表した。
 東電によると、1号機からの現在の放射性物質の放出量は、2011(平成23)年10月にカバーを設置した効果や、原子炉の安定冷却の継続による放射性物質の発生量の減少などにより、設置前と比べ100分の1以下まで低下している。東電は、カバー解体に伴う敷地境界の放射線量について「現状と比べほぼ変動はない」と影響の少なさを強調するが、県民への丁寧な説明が求められる。
 解体作業は本年度中に終える予定。その後は水素爆発に伴い現在も原子炉建屋上部に散乱しているがれきの撤去作業に入る。燃料取り出しは、2017(平成29)年度の開始を目指す。


例によって、東電は建屋カバー撤去に大きな影響は無いとしていますが
今回発覚した件から考えると、また大量の放射性物質を撒き散らす結果に
終わるだけではないかと思ってしまいます。
もちろん、その場合でも情報は下手すれば隠蔽される可能性もあります。

スポンサードリンク



あわせて読みたい関連記事

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ