311当時、東電社員の9割が命令を無視し福島第一原発から撤退していた!


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朝日新聞が、重大なことを報道しています。
とりあえずは、以下に記事の引用を貼ります。

福島第一の原発所員、命令違反し撤退 吉田調書で判明

 東京電力福島第一原発所長で事故対応の責任者だった吉田昌郎(まさお)氏(2013年死去)が、政府事故調査・検証委員会の調べに答えた「聴取結果書」(吉田調書)を朝日新聞は入手した。それによると、東日本大震災4日後の11年3月15日朝、第一原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発へ撤退していた。その後、放射線量は急上昇しており、事故対応が不十分になった可能性がある。東電はこの命令違反による現場離脱を3年以上伏せてきた。


去年、がんで無くなっている故・吉田昌郎所長の証言から
重大な事実が出てきたとのことです。


調書を入手したのが朝日新聞ということで
捏造じゃないのか?と言った、右よりな人が
言っているのをも見ましたが、その捏造の可能性は低そうです。


なぜなら、朝日新聞が政府に調書の全開示を求めていますが
それを菅官房長官が拒否しているからです。

故吉田所長の証言資料、開示せず=菅官房長官

菅義偉官房長官は20日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発の事故発生時に所長だった吉田昌郎氏(故人)が、政府事故調査・検証委員会の調べに応じた証言資料を入手したとの朝日新聞の報道について、「ヒアリングは非公開を前提に任意の協力を得て行われた」として開示しない方針を示した。「政府が保管しているものと内容が一致しているか申し上げることはできない」と真偽の確認も避けた。(2014/05/20-11:18)


事実と違うのであれば、開示の要求には嬉々として応じるはずですが
拒否しているということは…疑いを持つなと言う方が無理があるでしょう。


この事実から分かるのは、要は原発のことを知り尽くしている人間たちが
これはまずいと真っ先に逃げ出しているということ。
つまり、放射能の影響の恐ろしさを、現場で働く人間は知っているということです。


そして、過酷事故があった時に、職員は原子力発電に
業務として携わっている以上、事故が起きた時にはそれなりの責任を果たす
必要がありますが、その責任を放棄してまで命が惜しいと考えているということ。
それほどまでに、放射能の影響と言うのは恐ろしい物なのでしょう。


東電以外で、同じような原発事故が起きた場合に
その現場で、この逃げた職員と同じ行動を
他の電力会社社員がとらないとは、断言できるでしょうか。


誰だって自分の命は惜しいものですから、私は逃げ出した9割の
社員を声を上げて非難するということはできませんが
ただ、少なくとも原発に関わり、飯を食べている以上
収束に向けた努力をするべきであるとは考えます。


先月、韓国で起きた船舶事故で、すぐに逃げ出した船長や船員に
非難の声が上がりましたが、今回の東電社員の件もほぼ同じような行為です。
彼らを非難する権利が我々にあるのでしょうか。


原発が有事の際に何かしらの抑制行動などが取れないほどの危険なシロモノであるのならば
やはり、原発は要らないのだと今回の報道で改めて強く思った次第です。

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