放射能除去装置ALPSがまたも全機停止!進まない放射能処理作業。


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浄化装置で異常、処理中断=全3系統止める-福島第1


ニュースとしては、昨日の日付が変わったばかりのニュースで
若干古いのですが、東芝が開発し福島第一原発で
汚染水を浄化する機能が期待されている
ALPS(アルプス)が、またもトラブルに見舞われているとのことです。


ALPSの稼働自体は
試運転を去年の3月30日からはじめていますが
その度にトラブルに見まわれ、まともに稼働した試しがありません。


ALPSがちゃんと稼働すれば
汚染水の汚染濃度を100万分の1まで浄化することができるとのこと(上記リンク先記事より)ですが
それが、10分の1程度しか下がっていないとのことで
除去能力の低下は原因が不明だとのこと。



浄化水タンクに汚染水流入か ALPSの4月本格稼働、困難



昨日の深夜に更新された上記の記事では

東電は19日、処理後の水を保管していたタンク21基に、処理前の高濃度汚染水が流入した疑いがあると発表した。


とあり、せっかくある程度は浄化した汚染水を
再度汚染してしまったという、なんともお粗末な結果が
しれっと報道されています。


相次ぐALPSのトラブルですが、東芝の技術が低いのか
それとも、そもそも本来は除去能力などその程度で
失敗を装って、浄化などとても出来ないのを隠しているのか…。
放射能に対する、対策が事故から3年経っても全く為す術がない現状を
見る限りは、邪推をしてしまうというものです。


今現在、福島第一原発では
原子炉の冷却のために未だに水冷却を
毎日行っており、1日当たり400トンの
汚染水を今も生み出し続けています。


現在、稼働させられることが出来る3系統のALPSが
フル稼働して、1系統当たり250トンの処理が出来るとのことですが
現在の3系統がフル稼働できても、750トンのこと。


少しでも機械にトラブルが起きれば、すぐに
汚染水が処理能力を上回ってしまう状況であり
既に溜めに溜め込んだ汚染水が大量にある現場では
焼け石に水です。


汚染水処理期待外れ ALPS試運転1年


処理能力を上げるために、上記の記事では、これからALPSを更に導入し
一日あたりの、汚染水処理を2000トンまで引き上げる
という見通しであると描かれています。


しかし今現在の、3系統だけの稼働ですら全てを停めてしまうような
トラブルに見舞われ、原因究明すら覚束ない現状
将来的に、ALPSが増設されたとしても
大量の汚染水を何とか出来るとはとても思えません。


結果、汚染水はこれからも毎日のように生み出されていき
その置き場所が無くなったり
タンクの寿命が来て、盛大に汚染水が敷地に漏れだしてしまったら
いよいよ福島原発はどうしようもなくなってきます。


ちなみに、事故直後からチェルノブイリなどではそうなった
水冷式ではなく空冷式での冷却という方式も検討されたり
提案されているのですか、何故か東電は頑なに水冷をずっと続けている状況です。


事態は刻一刻と悪化に向かっているのですが
それが報道もあまりされず、大きな話題にならない辺り
日本人の平和ボケは相当なものだと嘆息せざるを得ません。

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