東日本大震災から3年。今も継続する震災被害。


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3年前の2011年3月11日 午後2時46分。
日本人なら誰もが忘れはしない
東日本大震災が発生しました。


死者1万5884人。
行方不明者2633人。


合わせて1万8157人もの犠牲者。
とても痛ましい事故で、今でもその時の映像を
時折動画サイトで見てしまう自分が居ます。




発生から3年経った今、被災地は
震災からの復興を目指しているわけですが
まだまだ道のりは遠いように思えます。


復興が遅れていることの証左として
現在、被災者向け専用の災害地公用住宅の
建設が遅々として進まない件があります。


沿岸部の災害公営住宅、年度内完成わずか9% 本紙調査 被災者の住環境改善進まず


この記事によれば、計画されている2万3552戸の災害公営住宅が
まだ全体の9%にしか満たない、2144戸しか
現時点で建設されていないというのです。


今回の震災では、太平洋沿岸地域が津波で大打撃を受けたため
沿岸部に建造を避けているのと、また沿岸部に作る場合にも
土地の嵩上げなど余計な手間がかかっているのも進行が遅れている理由の1つです。


また、上記記事には、国が宅地をまとめて買い上げ
高台に被災地住民を移住させる防災集団移転促進事業も
計画通りに全く進んでいないことを挙げています。


このような状況では、実際に被災地で暮らす人々にとっては
全くもって復興など殆ど進んでいないとしか
感じられないでしょう。


今回の地震は、岩手、宮城、福島3県に
津波の甚大な被害が跨っており
縦割り行政の日本では柔軟に動けないという事情もあります。


震災から3年を迎えて、住宅関連ではまだまだ
復興には程遠い状況ですが、今回3年目を迎えるに当たり
しきりに呼びかけられていたのが被災者の心のケアという話でした。


震災の犠牲者は、先にも書いた通り
1万8517人ですが、地震から3年経った今でも更に増え続けているのが
震災関連死と呼ばれるものです。


震災関連死とは、被災後に体調を崩して死亡したり
避難生活を苦にして自殺したりした人の事であり
間接的に震災の影響で亡くなった方々のことです。


以下、日経に大きな被害を受けた
岩手、宮城、福島の3県の震災関連死の
総数が載っていますが、既に3000人以上いるようです。


避難生活なお26万人 震災関連死の増加続く


この中で、特筆すべきは福島第一原発で放射能の脅威にもさらされている
福島で、1671人死亡しているということで1607人という
震災直接死(建物の下敷きや津波で亡くなった人)を超えたということです。


福島第一原発の周りでは
あまりにも放射線の濃度が高いため
今も実質的に帰れない状況が続いています。


帰れない、この先見通しが立たないと言った理由から
おそらくは、ストレスや自殺まで至ってしまうのだと思われます。


残念ながら、福島第一原発の状況というのは
あまり報道されませんが、日々悪くなっていく一方です。


福島原発の前に、テレビカメラが張り付いていた
地震直後の緊迫の状況から、何も改善などしていないのです。


このブログでも、以前に放射能に関する話題を書いたこともありますね。


1リットル当たり2億3千万ベクレルの汚染水が100t漏洩。
隠蔽された500万ベクレル。東電の狙いはやはり…。


安倍首相曰く、アンダー・コントロールにある
福島第一原発(東京オリンピック招致演説の時)ですが
実は、この首相、ちゃっかり自分の言動のハードル下げをこっそりしています。





「私は、オリンピック誘致に勝利するため、アンダーコントロールという言葉を使った。それがなにか?」


というわけで、福島のアンダーコントロールは
少なくとも、完全にコントロールされていないということを
自らが嘘を認めてしまった状況です。


ちなみに、東京オリンピックの演説時は
「発電所湾内の0.3平方キロで完全にブロックされている」といったので
これは自家撞着というものです。


震災関連死と放射能について触れましたが
放射能については、自分でいろいろ調べてみると
絶望的な状況であることが鮮明に浮き上がってくるのですが
それについては、暫くこのブログでも触れていこうかなと。


最後に3年前に亡くなった多くの人全てのご冥福をお祈りいたします。

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