フィギュアスケートの減点について


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おととい昨日と2日に渡り
フィギュアスケートの点数について書いてきましたが
最後になる今日は、逆に減点についてです。


とは言っても、減点については加点よりも単純明快で
分かりやすいものにはなっています。
減点となる要素は、以下のようなものです。


転倒・落下・・・一回に付き-1.00点
演技時間の過不足・・・5秒の過不足で-1.00点
ボーカル入り音楽の使用・・・-1.00点。SP、フリーともに同じ。
(注 あーやラララと言った歌詞になっていないものは大丈夫とのこと。2014年より解禁予定があるとのこと)
衣装や小道具の違反・・・-1.00点。後で補足。
バク宙などの禁止要素の違反・・・1回に付き-2.00点
10秒以上の中断・・・10秒に付き-1.00点。已むを得ない場合は除外されることも。


と、比較的素人目にもわかりやすい減点基準となっており
技術点・構成点などよりは客観的な基準です。


衣装や小道具の違反については、例えば男子は半袖以上の服を着なければいけないとか
女子選手で品のないと感じられるほど、肌の露出があるとか
タイツ、長ズボンの着用義務違反(女性は生足禁止)と言ったものになるそうです。


転倒などはどれだけ派手に転んでも、減点としては-1.00点になるわけですから
転倒のリスクを背負っても、チャレンジングな点数の高いジャンプをするということは
選手にとっては一つの選択肢になるわけですね。


SPもフリーも、3日にわたって紹介してきた
それぞれの演技の点数にて、最終的な点数が確定します。
2つの演技を合わせた、今回の羽生の総合得点は
280.09点となっています。


歴代のフィギュアの点数と比較して、歴代最高点などという
報道が、フィギュアスケートですと行われることがありますが
実際には、フィギュアスケートの採点については
オリンピックの度に、何かしらの疑惑が持ち上がり
今まで、採点システムについても何度も変わってきたという事実があります。


そのため、過去の得点と今の得点を較べることは
無意味であるとの意見が、フィギュアスケートに深く携わる
人々からは当たり前のように提言されており
今回の羽生のSPの演技などは、果たして歴代最高であったのかと言えば
それは断言までは出来ないものになっているのです。


今日の減点については、明確な基準があるので分かりやすいですが
技術点、構成点についてはレフェリーの主観が多く入るものになります。


すなわち、点数については、何かしらの不公平性が感じられる
得点が最終的に出ることも多く、それが度々五輪中や五輪後に
ジャッジの点数について疑問が呈され、騒動になってしまう事が多いわけです。


記憶に新しいところでは、前回の2010年のバンクーバー五輪の女子フィギュア。
浅田真央とキム・ヨナの事実上の一騎打ちで
軍配はキム・ヨナに上がったことがありました。


演技の際は、チャレンジングで大技を決めたましたが、少しミスがあった浅田と
難易度をやや抑えて、ミス無く無難に滑りきったキム・ヨナが勝利したといったものでした。


レフェリーが下した裁定なので、選手がそれに従うのは当然ですが
過去のジャッジで今更言っても仕方がないものとはいえ
未だ、キム・ヨナのGoogle検索に八百長という言葉がセットで検索候補上位に出てくる当たり
あのバンクーバー五輪は、またフィギュアスケートのジャッジについて
色々とファンや専門家から疑問が多く噴出した出来事であったことは間違いないのです。


私見を言わせてもらうならば、点数の大部分が
審判の感じるところで決まるフィギュアスケート(昨日の日記に書いた、構成点の項目・音楽への理解ですとかは、完全にレフェリーの感性に委ねられますよね)
を、五輪競技にするのがおかしいのではないかという所です。


誰が見ても、勝敗がはっきりと分かるサッカーとか野球とかの競技と違って
あまりにも、採点基準が曖昧なこのフィギュアスケートという競技は
勝っても負けても、何かもやもやしたものしか残らないということで
点数を競うのではなく、高度な滑りを見て楽しむスポーツではないかと常々思っています。

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