羽生結弦が過去最高得点で首位!知っておきたいフィギュアの採点。
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連日、熱い競技が繰り広げられている
冬季オリンピックのソチ五輪ですが
本日未明に、男子フィギュアの羽生結弦が
SP(ショートプログラム)で、自身が持っていた記録を塗り替える
史上最高点の101.45点の記録を出して首位に立っています。
明日の未明には、今度はフリーの演技があり
こちらの演技の出来で、日本男子フィギュア界では初の
金メダルがもたらされるかも知れません。
冬のスポーツの花形とも言えるフィギュアですが
その採点方法と競技方法について改めておさらいしてみましょう。
まずは、演技はSP(ショートプログラム)とフリーの2部構成になります。
先にSP、次にフリーを2日に分けて行い
その総合得点で、順位を争います。
まずはショートプログラムですが
今現在の点数制度は、05~06年に決められた採点基準が採用されています。
それ以前と較べて新採点方式と呼ばれ、以前のものは旧採点方式と
結構大幅に違っています。
ちなみに、ルールは2年毎に見直しが行われるとのこと。
現在の新採点方式では、演技を3つの種類に分けた加減方式での
採点方式となっています。
具体的には
・技術点(テクニカルエレメンツ)
・構成点(プログラムコンポーネンツ)
・減点(ディダクション)
となります。
SPとフリーをこの採点方式で採点し
その合計が競技結果となるわけです。
この中で、まず 技術点とは、フィギュアスケートのプログラムの中で行われる
各要素(エレメンツ)のそれぞれに与えられる点数の合計です。
エレメンツには、その内容・難易度により基礎点と呼ばれる点数が
設定されており、さらに、そのエレメンツを-3から+3までの間の
7段階で判定します。それをGOE(Grade of Execution)といいます。
つまり、技術点というものは、基礎点とGOEの2つのポイントの合計となるわけですね。
技術点は加算方式なので、基本的には上限がありません。
技の難易度や構成によって、基礎点が上がり組み合わせ次第では上限が無くなります。
ちなみに、エレメンツとは3種類あり
ジャンプ、スピン、ステップ&コレオシークエンスの
3つになります。
これらの技の難易度、出来栄えなどによって点数が決定されていくのです。
競技会は、このエレメンツが決められた数だけ順番に行われており
そのエレメンツの間に行う滑りをつなぎといいます。
エレメンツの採点にはまず、基礎点と呼ばれているものが設定されています。
この基礎点をBase Value:ベースバリューと呼んでいます。
フィギュアスケートでのエレメンツ1つ1つに与えられる
技の内容・難易度を評価して付ける技の基礎になる得点です。
エレメンツの採点には先の基礎点と、技の種類によってさらに3種類採点方法があります。
1つめは、回転数と種類によって評価されるものです。
ジャンプ要素がこれにあたります。
ジャンプの種類ごと、回転数での点数分けがされています。
2つめが、エレメンツにレベルが設定されているものです。
レベルは4~5段階あり、スピンやステップシークエンスはこれになります。
エレメンツへの入り方や姿勢などにより、レベル分けされ採点されます。
3つめは、基礎点は同じでGOEでの評価のみ行われるものです。
コレオシークエンスがこれにあたります。
技術点の解説だけでだいぶ長くなってしまいましたので
記事を幾つかに分けていきます。