今日は節分!暦の上では立春の前日!


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本日、2月3日は二十四節気の立春の前日であり
一般的に、節分と呼ばれる日です。
豆まきなどの行事があり、1年の中で最も季節感を感じる日の一つになりますね。


さて、節分という言葉は
この立春の事だけを指すのではありません。
分解すれば、季ける…
すなわち、立春だけに限らず、立夏、立秋、立冬も広義の意味で節分になるわけです。
厳密な言葉の定義で言えば、その各季節の変わり目の前日を節分と言うのだそうです。


では、年に4回あるはずの、節分が殊更
春の立春の頃を主に指す言葉として使われるようになったのはなぜでしょうか?


語源辞典によれば、昔の暦では
1年を季節の移り変わりで、時期を捉えていたとのことで
1年の始まりを立春の日をスタートとして、一年丸々巡った再度来る立春の前日を
大晦日として捉え、一年の始まりと終わりの境として考えられていた時代の名残だそうです。


そんな経緯のある節分ですが
実は、日付というのは若干前後します。
ここ30年程は、2月3日が節分の日として固定づけられていますが
2024年以降より、100年ほどは2月2日が節分の日になることが多いようです。
場合によっては、2月3日の年もあり、これから先暫くは日付が前後するとのことです。


日本では節分の風習を祝う習慣がありますが
もっとも、有名なのは豆まきでしょう。


この豆まきの事を「追儺」(ついな)と呼んでおり
一般的に「鬼やらい」ですとか、厄払いと言われる儀式になります。
すなわち、悪い疫病をもたらす鬼を豆で退治しようというわけです。


この豆まきの行事は中国から伝わった風習であり
その歴史は、文武天皇の慶長3年(706年)から宮中で始まったという記録が
「続日本記」にあるというのですから、とても歴史ある行事ということになります。
当時は宮中のみの行事であり、非常に由緒正しい行事であったということになります。
なお、慶長三年は疫病が諸国に蔓延し、多数の人が死んだことから
盛大に、この「鬼やらい」の行事を行ったとのことです。


その後永らく、宮中行事として豆まきは行われていましたが
しばらくして、室町時代頃から一般庶民の行事としても
広まっていきました。


豆まきの豆で撒くのは、主に炒った豆で
季節の変わり目に発生した邪気(=鬼)の魔目(鬼の目)にぶつけ
魔滅(鬼を退治する)することからの語呂合わせであるという説が有力です。
(注 豆をぶつけることの由来については、諸説あります)


この豆まきに使った豆を
福豆と言い、自分の歳の数、または歳の数に一つプラスして
食べ、1年の健康を願うという意味合いがあります。
個数については、数え年の風習が残っていた頃からの行事になっていますので
年齢分でも、プラス1個分でもどちらでもいいとのことです。


また、歳をとっているなどの理由で
年齢分の豆を食べるのが難しい場合は
福豆にそのままお茶を注いだ
福茶という食し方がオススメとのこと。
より美味しく作るのであれば、塩昆布と種をとった梅干しと一緒に
福茶にすると、なお美味しい福茶が頂けるとのことです。
試してみてはいかがでしょうか。


豆まきといえば、「鬼は外、福は内」という掛け声が有名で
童謡の歌詞にも使われているぐらいですが
このセリフについては、記録に残っている限りでは1447年に記された
瑞渓周鳳による、「臥雲日件録」という文献に記載があるとのことです。





これらの掛け声は、地方によってかなりのバリエーションがあります。
場合によっては、「鬼は内」と掛け声をかける所もあるそうで
これは、例えば鬼の字が苗字に入っている家や
九鬼氏の一族が治めていた地域などでは、このような掛け声がされているとのことです。


日本各地の寺社でも、ちなんだ行事が多く催され
節分の風物詩となっています。
ちなみに、神社で行われる節分行事は節分祭といい
寺で行われる行事は、節分会と言われます。


さて、節分と言えば近年豆まきより話題になるのが
恐らく、恵方巻きだと思いますが
今日は記事が長くなってしまったので、恵方巻きについては
別の記事にて。

恵方巻きとは?恵方の決め方とは?

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