ゲーセンの閉店が相次ぐ理由を考察してみた。


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ここのところ、立て続けにゲームの話題になっておりますが
元々管理人が生粋のゲームバカのため
お許しいただきたいです←


さて、昨日の日記で新潟市内の芸夢’S ZONEという
昔からあったゲーセンが閉店したという話を
取り上げ、新潟市内のゲーセンが立て続けに閉店している
というお話をしました。


昨日の日記でも、ある程度触れていますが
改めて、ゲーセンがここのところ衰退の一歩を辿っている理由を
自分なりに考察してみました。
素人考えではありますので、現実に即しているものではないかもしれませんが
大きく的は外してはいないとは思います。


・主力がビデオゲーム→大型筐体の変遷による収益性悪化

昨日の日記でも触れましたが、昔のゲーセンの主力といえば
メダルゲームとビデオゲームと呼ばれる
大型筐体+小スペースで運用できるゲームが主流でした。


昔は、アーケードのビデオゲームといえば
コンシューマーハードと比べて圧倒的な表現力
音響などを有しており、家では体感できないゲームが
ゲーセンでは出来るという強みがあったのです。


しかし、昨今のコンシューマー向けゲームの進化。
オンライン対戦の一般化により、ゲーセンならではの
ビデオゲームというアドバンテージは
現在、ほぼ無いに等しいのです。


カード管理で、自キャラを作成し
ランキングにて、上位を争う格闘ゲームと言うのは
オンラインが当たり前になった今はありますが
ごく一部の有名タイトルが遊ばれているのみで
それ以外は、ほぼ烏合の衆状態になっているのが現状です。


また、それらの格闘ゲームもCSに移植されてしまえばそれまでです。


一部のメジャータイトル以外は利益を見込めず
また、入れたとしても筐体には限りがあるため
今は、ビデオゲームはゲーセンの主力になりえないのです。


よほど、有名な強プレイヤーが常連となっていて
その常連と交流できるというのであれば
付加価値にはなるのですが、まずそんなゲーセンのほうが少ない現状でしょう。


・大型筐体化に伴い増加するコスト

前述の理由から、現在のアーケード事情は
大型筐体で、アーケードならではの強みを活かした
ゲーム群が主流となっているのですが
ゲームの大型筐体化には、様々なコストアップが
ビデオゲーム時代から考えられると思います。


まずは、大型筐体のその筐体自体の販売価格。
当然、そのゲームにしか使えない特別仕様の筐体となり
ゲーセン側としては、新作が出るたびに新たな機械を
導入しなければなりません。


シリーズ物になるような人気が出れば
筐体そのままで、バージョンアップをオンラインで施すという手が使えますが
それでも、いちゲームにつき1つの専用筐体と言うのはだいぶコストがかかります。


ビデオゲームなら中の基盤を入れ替えれば
様々なゲームが稼働させられる点と比べると
雲泥の差かと思います。


更には、これらの大型筐体を置くスペースが当然必要になります。
となると、小さい店舗ではどうしても無理で
置くにしても、かなりのスペースを犠牲にしなければなりません。


店舗が大型化すれば、比例して光熱費(機械を動かす電力よりも、照明や冷暖房が高くなるように思えます)や維持費
人件費などが増えてしまうということになるでしょう。


これだけ大規模なコストを払っても、ゲーム自体がこけてしまえば
店舗側は大損です。新しい機械をまた導入すれば
コストがそれだけ余計に嵩みます。
その結果、経営が苦しくなってしまうのです。


・ゲームの単価の安さ

一定の金額を入れて、一定の時間をプレイできるゲームについては
その回転率や、稼働率についても考える必要があるでしょう。
今現在の主流だと、1プレイ100~300円が相場というところです。


例えば、昔の対戦格闘ゲームの場合
ひっきりなしに対戦が起これば、一時間でもかなりの利益が上がると考えられます。


一回の対戦など、せいぜい長くても2~3分でケリがつくので(3D格ゲーだともっと早い)
回転率が良いのです。


しかし、大型筐体系のものはじっくりやるゲームが大半を占めます。
特に昨今流行っている麻雀のオンライン対戦モノですとか
カードゲーム系作品、音ゲーなどは
客の回転率がかなり悪いです。


私がやっている音ゲー系で見てみますと
一回のプレイに、早めにプレイして1プレイ10分ぐらい。
選曲、オンライン対戦のマッチングなどに時間がかかると、もっとかかります。


それでも、ひっきりなしに客がコインを入れてくれればまだ良いですが
現状、そのような状況になるのは難しいです。


よほど、集客力があるゲーセンならば別でしょうが
私がホームゲーセンにしている笹口チャンスなどは
立地も悪くなく、他にライバル店舗が少ない状況でも
人が全然居ない時間帯が多いです。


ちなみに、いちスペース辺りの単価率が異常に高い対極の位置にあるのが
UFOキャッチャーですね。
景品の質によりますが、一時間で万単位を稼ぎだすこともしばしばあります。
ただ、ゲーセンをUFOキャッチャーだらけにしたところで
客のニーズは掴めないことでしょう。


・風営法強化による、法律の壁

新潟市内のゲーセンの幾つかは
以前、24時間営業、または深夜営業をしていた店舗が幾つかありました。


前述の笹口チャンスも過去そうでしたし
他にも、ラウンドワンのアミューズメントスペースですとか
今はなき、新潟大学の近くにあったブルーリッジなど。


しかし、それらは全て現在は24時間営業を取りやめています。
(ラウンドワンのみ一部深夜出来る場所が存在する?)


24時間営業が出来なくなったのは、法律である
風営法の取り締まりが強化されたからです。


元々の風営法でも、24時間営業はアウトだったんですが
抜け道がありまして、それを利用した24時間営業店舗というのが
過去存在していました。


以下、2ちゃんゲーセン板の過去スレッドから拾ってきた引用。


http://archive.2ch-ranking.net/gecen/1320838163.htmlより

986
: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2012/02/17(金) 16:58:34.73
ID
:O5gw2/xV0
全国のカリスマデスノ店のほとんどが身内ゲーセンで遠征組泊めたり
閉店後遊び放題とか問題になったから。風営法で立入禁止なのに
「その子知り合いだし今日オレの家(店)に泊まるから」のような話で。

風営法は元から24時間はアウトだが対象ゲーム機が店舗面積10%
以下なら可能だったが風営法の強化で大抵のゲームが対象になった
のでその抜け道も消えたので深夜組の囲い込みも出来なくなった。 (以下略)


新潟は車社会なので、24時間営業の深夜営業でも
かなりの来店があったようで、自分も過去何回かお世話になったことがあります。


しかし、その24時間営業も潰され
儲かる時間帯が減ってしまったのが、一部店舗では
かなりの打撃になっているようです。



以上、素人考えながら考察してみましたが
この現状は、すぐに打破されるものではなく
また、ゲーム自体も数ある娯楽から押し出されている感じがあり
ゲーセンの復活は今の時代では難しいことなのだと思えます。

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