福島県の復興に関わる風評被害対策で打ち出している案が酷い件。


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未だ収束の気配が全く見えない
福島第一原発を抱える福島県ですが、その風評被害対策として
打ち出されている案が、あまりにもひどすぎるのでシェアしておきます。

復興庁 新たな風評対策の指針決定

復興庁は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた風評被害対策として、経団連の会員企業などに被災地の農産物の活用を働きかけることや、修学旅行を含め観光客の誘致に積極的に取り組むことなどを盛り込んだ新たな指針を決定しました。

復興庁は23日、根本復興大臣や関係省庁の局長級が出席する会議を開き、原発事故を受けた風評被害対策の新たな指針「風評対策強化指針」を決定しました。
指針は、被災地の農産物を対象に行っている放射性物質の検査結果を継続的に公表していくほか、諸外国に対し輸入規制の緩和や撤廃を引き続き働きかけていくとしています。
また、経団連の会員企業などに対し被災地の農産物を社内販売や贈答品として活用するよう働きかけるほか、修学旅行を含め国内外の観光客の誘致に積極的に取り組むなどとしています。
根本大臣は会議で、「震災から3年が経過しても、被災地の生産者などは根拠のない風評に悩まされており、国が前面に立っての風評払拭(ふっしょく)に向けた対策が、より一層求められている。全省庁が一体となって全力で取り組んでほしい」と指示しました。


このブログでは何度も書いてきていますが
実際に、福島第一原発の放射能漏れが収束せず
汚染水や放射性物質を垂れ流している現状があるのですから
風評ということばで、その現実を無い事にしようとするのが無理があります。


あいも変わらず、叩くのは一般人に対する風評であり
事故を起こした東京電力本体ではないところにため息が出ます。


大人が自己責任で被曝する分には良いですが
修学旅行という、基本児童・学生が回避できない(しにくい)学校行事までに
福島行きを強制するのはもはや狂気の沙汰としか言いようがありません。


将来的な健康への被害が全く分からない放射能を、子供たちは回避する機会すら与えられず
ただただ、復興のための手助けという名目で福島行きを強制されることもあるということです。
復興の手助けという大義名分があるので、生徒たちも断りにくい空気が生まれることでしょう。


また、2020年の東京オリンピックに向けて
何と、福島第一原発に近い国道6号線を聖火ランナーを
走らせようという画策を、当の福島県知事・佐藤雄平氏と
森喜朗元首相がしているようです。

狂ったオリンピック/福島に聖火リレーと選手合宿誘致で一致

福島県知事の佐藤雄平は、東京五輪組織委員会に「聖火リレーが福島・浜通りの国道6号線を通るように要望した。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会・会長の森喜朗は「選手団の合宿を福島県内で行う意向を示し、風評被害で福島に来ないことがあってはならない」と述べた。
この無知な連中は、東京五輪を閑古鳥が鳴くような、寂しいものにするだろう。チェルノブイリ原発から、わずか60、70kmのところで走りたいと思う人が世界中に、どれだけいるのか。


聖火リレーを走らせ、日本選手団を福島県内に積極的に合宿誘致…。
2020年に放射能漏れが完全に収束しているとは思えません。
今の日本の中枢は、狂気に侵されているのかもしれません。


風評被害払拭という目標ありきで、現実的とは思えない話が
当たり前となっている福島の現状に、個人的にはめまいすら覚えます。

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