監視社会が強まる!?大阪で行われる初の試みとは?


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通行人の顔を識別、追跡実験…JR大阪駅ビル

個人的に気になるニュースが報道されています。
関西方面では、一日の乗降客が最大規模を誇る
大阪駅にカメラを90台設置し
ランダムで通行人の顔を認識後、IDをつけ1週間その行動を追跡調査するというものです。


この実験をする母体は、独立行政法人・情報通信研究機構(東京)が行うとのことで
追跡調査で得られたデータは、「災害時の避難誘導に役立てるため、人の流れを把握したい」という
思惑があるとのことです。
実験は、今年の4月から始まり、その後2年もの間続くと言います。


今回、この実験で使われるカメラの個人識別率は99.99%を誇るとのことで
一度顔認識をされたが最後、理論的には実験が終わるまで一週間
自分のあずかり知らぬところで行動が第三者に監視されているということになります。
これって、とても気持ち悪いことだと思いませんか?


今回の監視カメラの例に限らず、我々の日常というのは思った以上に丸裸にされています。
今では、大きな街であれば、「犯罪抑止」の名目上
至る所にカメラが設置されているのはもはや当たり前ですし
コンビニで買い物をして、ポイントカードなどを提示してポイントを貯めると
そのデータがこっそりと送信されていて、DMなどを送る際の参考にされているといった
そんな話も当たり前のように有ります。


インターネット上のサービスでも、アクセス履歴からの趣味・嗜好解析と言うのは
当たり前に行われており、インターネット上の広告では
ユーザーのページ閲覧履歴から、その人の嗜好にあった広告を自動的に取得するといったことが
行われており、すこしでも詳しい人の間ではもはや常識です。


記憶に新しい話では、昨年の秋から携帯電話会社のドコモ
ユーザーの位置情報などのビッグデータを取得し
企業に有料で販売するといった、企業向けサービスを打ち出していた事もありました。



iPhone発売に沸くドコモが炎上 「ビッグデータ販売」はなぜ危険なのか?



このニュースも突然、ドコモから発表され
ユーザー側が自己申告でデータ取得を拒否しなければならないというもので
発表がされた時は、かなり話題になっていました。
ちなみに、私は既に拒否済みです。


ドコモの場合は、拒否をすれば情報取得を停止することができます(本当に停止されているかどうかは我々の預かり知らぬところではあるのですが)が
今回の大阪の場合では、自分が知らない間に顔認証をされ、IDを振られ
1週間の行動を全く知らぬ間に取得される訳です。


結局、今回のデータの行き着く先、その利用法が「防災のため」といった簡単な言葉で
片付けられているのが、個人的に不快感を覚えるところであり
このような実験をして、非常に重要なデータを取得するのであれば
最終的な情報の処理については、クリーンにしておく必要があると私は思います。
暫く、大阪駅では顔を隠した、傍目には怪しげな人が増えるかもしれません。


おおっぴらに情報を取得して、データとして活用するといった試みが行われる中で
個人情報保護法という法律で、過剰なまでに情報を抑制されることもある今の日本。
この矛盾は一体何なのでしょうか。

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