一年で最も昼が長い日。夏至のウンチク。


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本日、6月21日は一年の中で最も昼の時間が長いと言われる
夏至の日です。過去、暦の上での節目の日の記事を書いてきた
当ブログで、もちろん調べてみないわけがありませんw


北半球での、昼がもっとも長い日となる夏至は
度々紹介してきた、二十四節気の10番目に当たる節目となります。


以前、春分の日のことを記事にした際に書いたように
夏至も年によっては、日付が変動することがあるものとなります。


夏至の定義は、太陽黄経が90度の時で、ちょうど冬至の期間から半年経った頃を、夏至の頃と定義します。
ちなみに、太陽黄経とは太陽が天球上を通る経路(黄道)を等角に分割した座標のこと。
90度が夏至なら、その180度反対にある270度の地点が冬至ということになります。


一年で最も昼が長いとあるので、日の入り、日の出ともに一番の早さ、遅さの日であると
思われがちですが、実は日の入りについては、夏至の一週間後ほど
日の出については、夏至の一週間前ほどが一番早くなるとのことです。
総合的に見て、一番昼が長い日ということなのですね。


太陽が最も高い位置にあり、昼間が長い夏至の頃…
もうちょっと、期間を取るのであれば6月全体は
一年でもっとも紫外線の強い季節でも有ります。


徐々に太陽黄経が下がってくる、7・8月よりも
6月のほうが紫外線が強いので、紫外線に弱い方や
女性の方は梅雨時だからと油断しないのが吉ですね。


気候においてもちょっとした疑問があります。
夏至の頃が本来、一番暑くなければおかしくはないか?
ということです。


確かに、太陽が一番高く昼も長い夏至の頃が
理屈上では、一番暑いのではないかという気がします。
しかし、実際は7月8月が夏の暑さのピークですよね。


同様に逆に冬の冬至も、その頃が一番寒いのではないかと
思いますが、これも1月2月の方が寒いというのは
皆様ご存知のとおりです。


では、最高点に到達している夏至の頃より、7月8月のほうが
なぜ暑いのかと言えば、以下のサイトに答えがありました。

『昼間の時間が1番長い夏至より7-8月が熱いのはなぜ?』

地面が日射によって暖められてその熱が空気に伝わることで気温は上昇します。
晴れた日の最高気温も太陽高度が最も高い(日射量が最も多い)12時より1~2時間遅れて日最高気温が出現します。時間的ずれが有るんですね。
同じ理屈で、年間の最高気温も地面、空気が温まるまで時間がかかるため太陽高度が最も高い夏至より遅れて最高気温が出現します。
特に日本の夏の前に梅雨があり、この期間の実質の日照時間が短いため、最高気温にはならず、梅雨が明けてから本格的に地面が熱せられ、8月上旬にピークを迎える、つまり夏至から約1ヶ月半もずれ込むわけです。
逆に最低気温は温まった地面や空気が冷えきるまで一ヶ月弱かかるため、年最低気温は1月上旬ころになります。
この遅れの時間は比熱に関係があり、陸地より比熱の高い海は暖まりにくく冷めにくいため、夏至、冬至より2ヶ月ほど遅れてピークをむかえます。


つまり、どちらかと言えば太陽の位置ですぐ暑くなるのではなく
その暖められた熱がこもってきて、実際に暑くなるまでに時間差があるということですね。
冬の寒さもまた然りということです。


そういえば、海水温が最も低いのは
1月・2月の厳寒の頃ではなく2月の終わり頃から3月下旬頃の
春に近づいてきた頃が一番冷たいということも聞いたことがあります。


日本では、冬至(かぼちゃ、ゆず湯など)と比べて風習があまり一般的ではない
夏至ですが、海外では性欲が高まる日ともされており
実際、男女の営みが盛んに成る日でもあるようです。

夏至は男女の出会いの日? 欧州の伝統行事

6月21日は1年で昼が1番長い夏至。北半球では歴史的に、夏至といえば「性欲をかき立てる日」とされてきた。夏至は収穫を迎える夏の始まりを告げる日でもあり、植物にとっても人類にとっても、繁殖と結びつくのは自然なことかもしれない。

夏至についての著書もあるスウェーデンの民俗学者によると、同国では夏至を祝う「ミッドサマー」の祝日から9カ月後に生まれる子どもが多いという。

スウェーデンではこの日、「メイポール」と呼ばれる柱(男性性器のシンボルとする説もある)を囲んでダンスを踊り、ニシン料理とウオツカで夏至を祝うしきたりがある。


日本ではあまりピンときませんが
一部の地域では、夏至にちなんだ風習があるようで
愛知県の辺りで無花果田楽(いちじくでんがく)を食べたり
大阪の一部で、タコを食べたりする風習があるようです。


一年で、一番昼が長いとはいえ
冬至に比べると、若干影が薄い気がする夏至のウンチクでしたが
まだまだおもしろい話などあれば、コメント欄にてぜひ情報お願いします(笑)

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