ゴールデンウィークが今年もスタート！その由来は？

社会人なら、一年で1，2を争う大型連休だと思われる
ゴールデンウィークが今年も始まりました。
来月の6日まで、多い人は10連休以上になるのかもしれませんね。


個人的には、ここ数年…と言うか
学校を卒業してからは、常にサービス業に勤務ということも有り
全然ゴールデンな思いをしたことはありませんが…（笑）


毎年、この時期になると初夏に近づくこともあって
なんとなく気分も高揚してきますが
よくよく考えたら、5月の3～5日が国民の祝日が3日続くのは
一年でゴールデンウィークだけであります。


黄金週間や大型連休とも呼ばれるゴールデンウィークですが
元々は、ここまで大型の連休になることはありませんでした。


ゴールデンウィークの本来の期間は
5月3～5日の国民の休日3連チャンの期間であり
最初は今のような大型連休という言い方ではありませんでした。


ところが、4月29日に現・昭和の日（ちなみに、1988年まで天皇誕生日、2006年まではみどりの日）
という、国民の祝日があり、更に主に労働者の祭典である
メーデーが5月1日にあるので、期間の曜日配分によっては
大型連休に必然的になってくるということから
このような期間が生まれたのですね。


ちなみに、5月4日は1988～2006年の間は特に名称がない
国民の祝日となっており、4月29日が昭和の日になってからは
みどりの日が5月4日に移動する形になっています。


5月4日は、元々この期間を生み出すために制定された
国民の祝日であり、1985年に「国民の祝日に関する法律（祝日法）」
にて、制定された国民の休日なのです。


ですから、5月4日が国民の祝日に定められる前は
連休にならず飛び飛びになることも多く
飛び石連休期間と呼ばれていたこともあるようです。


ゴールデンウィークということばは、造語です。
このことばを生み出された背景は、映画業界にあります。

ゴールデンウィーク

「ゴールデンウィーク」の名称は、映画会社の大映が松竹と競作して1951年（昭和26年）に同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』が大映創設以来（当時）最高の売上を記録し、正月映画やお盆映画以上の興行成績を残したことで、映画界でこの時期に多数の動員を生み出すことや活性化を目的として当時の大映常務取締役であった松山英夫によって作成された宣伝用語であり、1952年（昭和27年） – 1953年（昭和28年）頃から一般にも使用されるようになり、他の業界にも広まった。

ことば自体が生まれてから、既に60年以上が経っているのですね。
また、名称が長すぎる、視聴者への抵抗感があるといった理由で
NHKでは、ゴールデンウィークという名称を報道に用いないとされています。

「ゴールデンウイーク」「大型連休」どちらを使う？

「ゴールデンウイーク」（黄金週間）は、連休で観客の入りがよかったため、この期間中に大作をぶつけるようになった映画界が、宣伝も兼ねて作り出したことばで、昭和２７～２８（１９５２～５３）年ごろから一般にも使われるようになったようです。しかし、１９７０年代の「石油ショック」以降、「のんきに何日も休んではいられないのに、なにがゴールデンウイークだ」といった電話が放送局に何本もかかってくるなど抵抗感を示す人が目立ってきました。また、「外来語・カタカナ語はできるだけ避けたい」「長すぎて表記の際に困る」など、放送の制作現場の声もありました。そのうえ、週休２日制の定着で前後の土曜・日曜を加えると１０日ぐらいになることもあり、ウイーク（週間）も的確な表現ではなくなってきました。このため、放送では原則として「ゴールデンウイーク」は使わず、「大型連休」を使っています。

放送業界にも色々事情があるようです。
ことばの厳格な定義を求められることもあり
視聴者からの突っ込みも厳しいのでしょうね。


そういえば、数年ほど前に色々な理由を元に
ゴールデンウィークを分散化するという話も挙がっておりましたが
今のところはそんなに大きな流れにはなっていませんね。


民間企業で、後ろ倒しゴールデンウィークと言った
試みを始めている企業もあるようですが
一般化するかどうかは未知数ですね。

日本初！「休日分散化」実現に向けての取り組み第一弾！ 「後ろ倒しゴールデンウィーク」を実施します ～民間企業５社が参加し、事務局を設置～

■「後ろ倒しＧＷ」概要
対 象 者：日本交通、ベネッセコーポレーション、ベネフィット･ワン、ポピンズの従業員
内　　容：4月29日と5月5日、6日の3日間すべてを出勤した従業員に対して、5月12日、13日、14日の
3日間を後ろ倒しGW(土日を含めて5連休)とする。尚、後ろ倒しＧＷを選択するか否かは
選択式とする。後ろ倒しGWを取得した従業員は、賛同企業社が用意する以下特典を
受けることができる。

確かに、国民の多数が一斉に同じ時期に休むというのは
交通機関の混雑なども含めて、あまり健全ではないのかもしれません。


他の背景としては、ゴールデンウィークが五月病と言った
心の病を引き起こしている要因になっていると言う言説もありますので
分散化が進められているといいます。


いずれにせよ、これから大型連休の観光シーズン。
今年は増税の影響もありますが、天気はそれなりのようですので
景気的な意味でも観光地の賑わいに期待したい所ですね。