東電の悪質な後出しジャンケンがまたも!汚染水濃度を大幅に上方修正へ。


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私がこのブログで2ヶ月ほど前に書いた記事に


隠蔽された500万ベクレル。東電の狙いはやはり…。


という記事を書き
測定値を把握していたことを隠していた
東電を批判したことがありましたが、またも東電が
後出しジャンケン的に以下の発表をしています。


東電、濃度2億8千万ベクレルに大幅修正 昨年8月の汚染水漏れ

東京電力は11日、福島第1原子力発電所の汚染水測定でストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度を過小評価していた問題で、修正した測定値を発表した。昨年8月にタンクからの漏洩が発覚し、当時1リットル当たり8千万ベクレルと発表した汚染水は、2億8千万ベクレルと大幅に上方修正した。(上記記事より引用)


8千万ベクレルが2億8千万ベクレルの大幅な上昇となり
当初の数値よりも3.5倍も増えています。
もはや無茶苦茶としか言い様がない発表を今更しているのです。


最初にリンクを貼った当ブログの過去記事でも触れましたが
昨年の8月ということは、例のアンダー・コントロール発言の
直前ということになります。


となれば、今回の件もやはり
オリンピック招致の為のアリバイ作りと言う見方をするのが
一番自然ではないのかと思います。


国民の本当に知りたい事は隠蔽し
ほとぼりが冷めた頃に、しれっと修正をかける
東電のやり口は、もう見飽きました。


今度から、東電の最初に発表する数値は
額面通りの数値に受け取るということは考えないほうが良いでしょうね。


ちなみに、2億8千万ベクレルの汚染水ですが

この時の漏洩量は約300トンで、一部が外洋に流出、国際的な事故評価尺度(INES)で8段階の下から4番目に当たる「レベル3」とされた(上記リンク記事より再度引用)


とありますので
少なくとも、福島第一原発近海に
84兆ベクレルの汚染水の一部が流れでたということです。


もはや桁が大きすぎて訳がわかりませんが
これらの、放射能は海底に蓄積していき
その後、海を泳ぐ魚の食物連鎖によって濃縮されていきますので
太平洋側の魚を食べるのは、ますますリスクを伴うということになります。


海に流れでた汚染水は、大量の海水によって希釈(薄まる)という
見方をしている人も多いようですが、実際にアメリカに残っている
資料の中では、希釈されないという結論がされているようです。


太平洋で希釈されず、北米西海岸では日本の10倍

多くの人たちが、福島第一原発からの放射能が、膨大な海洋で希釈されると考えているようですが、米・原子力委員会が前もって出した極秘扱いの1955年アメリカ政府報告(Previously-Secret 1955 Government Report )では、「核災害で流れ出た放射性物質は海洋でも十分に薄められることはない」と結論付けています。(上記記事より引用)



既にどれぐらいの汚染水が太平洋に流れでたかは
想像もつかないのですが、これが安倍首相には
アンダー・コントロールとなるようです。


全くアンダー・コントロールされていない福島第一原発ですが
政府は、国のエネルギー計画において原発ゼロから抜け出すことを正式に発表しており
全くもって呆れ返る状況となっています。


「原発ゼロ」と決別、再稼働明記 エネルギー計画閣議決定

政府は11日、原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、再稼働を進める方針を明記したエネルギー基本計画を閣議決定した。原発を成長戦略の一角に据える安倍政権の方針を反映し、民主党政権の掲げた「原発ゼロ」方針と決別する。再生可能エネルギーの導入加速も柱。「核のごみ」への対処は今回も明確には示されなかった。(上記記事より引用)


厄介極まりない、核のごみの処理方法さえも決まっていないのに
原発を稼働させて大丈夫なのでしょうか。
福島を収束させてから進めるのが筋ではないでしょうか?


元々、再稼働ありきで話が進んでいるのでしょうから
そのようなことは、本当に全く考えていないのでしょうね。
ほとほと、今の国の政策には嫌気が差します。

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