SCEの一部サポート終了のお知らせに見る型番商法の功罪。


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つい、2日前に


ニンテンドービデオのサービスが3月いっぱいで終了へ


と、任天堂のサービスに大きな動きがあった事を書きましたが
一方で、主力ゲームハードメーカー一つのソニーも
ゲーム機本体一部のサポートを3月31日を持って終了することをリリースしました。


一部機種のアフターサービス受付終了のお知らせ



以下、本文より対象引用


■対象商品

PlayStation®およびPlayStation®One全機種
PlayStation®2 SCPH-50000MB/NHおよび90000シリーズを除く機種
PSP®(PlayStation®Portable)1000および2000シリーズ


■アフターサービス受付終了日

2014年3月31日(月)
※オンライン修理受付およびインフォメーションセンターへのお申込み期日となります。
 お客様より直接プレイステーションクリニックにお送りいただく場合は2014年3月31日までに到着するようご送付ください。



PlayStation?3(60GBモデル, 20GBモデル,CECHH00シリーズ )
アフターサービス受付終了のお知らせ



以下、本文より対象引用


■対象商品

CECH-A00(60GBモデル)
CECH-B00(20GBモデル)
CECH-H00シリーズ(40GBモデル)


■アフターサービス受付終了日

修理部品の在庫がなくなり次第とさせていただきます。





1994年発売のPS1、2000年発売のPS2がまだアフターサービスを行っていたのは
驚きでしたが、PS3の初期型やPSPの中期まで入ってきているのが
逆に早すぎるのではないかと思います。


ソニーのゲームハードは、基本的に型番商法
呼ばれる商法で、今までゲームハード事業を展開してきました。
なお、型番商法ということば自体は、一種の皮肉が含まれています。


これは、同じゲームハードでも生産時期によって
廉価版に近かったり、あるいは性能を上げたり
様々なカラーバリエーション、同梱品が違うものを作ったりして
同ゲームハードでも微妙に違いを出すのです。


もちろん、これらの型番商法
何もソニーだけに限った話だけではなく
任天堂でも、ゲームボーイをゲームボーイポケットですとか
DSをカメラ付きのDSi、大きくなったDSiLLなどといったものを出しています。


しかし、ソニーの型番商法は基本的に大きく変わらないはずなのに
例えば、PS2で言うならば、初期型と後期型で
作動しないゲームがあったりします。
同一ハード内のソフトが、型番によって動かないことがあるのですね。


以下のページは、もう8年以上前のページですが
それぞれの、PS1、PS2の型番による動作ソフト検証一覧が
当のSCEからまとめられて発表されています。


「プレイステーション 2」(SCPH-75000シリーズ、SCPH-77000シリーズ、
SCPH-79000シリーズおよびSCPH-90000シリーズ)における「プレイステーション」
および「プレイステーション 2」規格ソフトウェアの互換性についてのお知らせ



単に機能の向上だけであれば、型番商法もある程度はいいかと思いますが
同じハードでもできる事に違いがあって
挙句の果てに、上述のような一部ソフトで不具合が起きるようでは
型番商法が皮肉を込めて言われるのもしょうがないというものです。


さて、今回のアフターサービス対象外発表で
殊更、何が騒ぎ立てられているかというと
その型番の対象に初期型のPS3が含まれているからです。


PS3なんて、今でも普通に家電量販店でも簡単に手に入るからいいのでは?
と思われる人も居るかもしれませんが
初期型PS3には、現在販売されているPS3とは大きく違う点が一つあります。


それは、前世代のPS2ソフトの互換機能。
PS3一代があれば、前世代機のPS2、そしてPS1のゲームも
プレイすることが出来たのですね。


特に、初期型は発売当初49980円(20GB版。60GB版はオープン価格で59980円とかが相場でした)という、決して安くない買い物をした人についていた、ある意味特権とも言えるものであり
今でも初期型PS3と言うのは一定の需要があった訳です。


もちろん初期型は、今現在は新品を手に入れるには
家電量販店などはまず無理で、中古か
新品のオークションなどを探すしかありません。


その初期型が部品がなくなり次第サポート終了となれば
PS2互換をバリバリ働かせて現在も初期型を使っている人には
寝耳に水のような話で、PS3が発売されてから7年ほどしか経ってないこの状況で
サポート打ち切りと言うのは、アーリーアダプターに取っては残酷な話にしかなりません。


型番商法は、メーカー側から見れば
新しい需要を喚起し、売上を伸ばせる方法の魅力ある方法の一つになりますが
ソニーのように度が行き過ぎてしまうと、このように自らの首を絞めてしまう
諸刃の剣でもあるのです。


残念ながら、ソニーの製品については
有名なソニータイマーと言った皮肉のことばがあるように
壊れやすいものが多いとして、ユーザーからは言われているようです。


今回の結果がソニーに対する更なる不信につながれば
今現在のPS4もこれから先、悪いイメージがついてまわることは
避けられないのではないかと個人的に思います。

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