恵方巻きの風習が生まれたのは?


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3日続けての記事となります。
今回は、恵方巻きの歴史について
ご紹介しましょう。


そもそも、恵方巻きの風習がいつ生まれたのかについては
諸説があり、このことが発祥であるといった
正確なことは実はわかっていません。


ただ、幾つかの情報を総合すると江戸時代末期頃から
明治のはじめにかけて、この風習が生まれたとの説が強いようです。
場所は大阪。船場で商売繁盛を祈願する風習として始まったのが
起源という説があります。


また、花街で男性のアレ(詳しくは記載しません)に巻きずしを見立てた
花街のみで行われていた風習という起源も有り
こちらは、近年のマスコミなどで報道されたこともあります。
この説はちょっと抵抗ある説ですよね。


それでは、文献で確認できる恵方巻きの風習が何時頃から
始まったのかというと、それは大正時代に
近畿地方で大阪鮓商組合や海苔協会が海苔などの販売促進の目的で「節分の丸かぶり寿司」
という、チラシを配り始めたのが記録に残っているとのこと。
江戸時代末期頃に発祥したと言われる恵方巻きですが
明治時代には一度廃れた文化だったようです。


しかし、戦中に入ると
再び、恵方巻きの影は薄くなってしまい
またも、廃れてしまいます。


戦後、再び大阪鮓商組合が恵方巻きの地位を復活させるべく
土用の丑の日に鰻を食べる習慣に対抗して
恵方巻きを猛プッシュ。


その後、大阪をはじめとする地道なPR活動を行い
一時期は、飛行機からチラシを撒いたこともあったそうですよ。
今からすると、一つの行事に大げさと思われるかもしれませんが
それほど、大阪の商人には恵方巻きにかける何かがあったのかもしれませんね。


地道な宣伝活動が、功を奏して
1970年代頃から、全国のメディアなどで
恵方巻きのことが取り上げられ始めます。


メディアに取り上げられても、いまいちパッとしなかった
恵方巻きですが、転機は1989年に訪れます。


コンビニ業界No.1のセブン-イレブンが広島の店舗でまずは
恵方巻きを取り扱いはじめ、その後
1995年までには西日本の店舗で、1998年には全国の店舗で
恵方巻きの販売を展開していったのです。
なお、コンビニ業界での先駆けはファミリーマートが1983年に販売を開始したものだそうです。


その後は、節分の恒例行事として恵方巻きは全国的に定着し
コンビニ・スーパーでの販売や
フルーツロールやサンドイッチなどの変わりダネ恵方巻き?が
販売されるようになって今に至ります。


ちなみに、コンビニ業界での恵方巻きの売れ行きは
百万単位での販売数であり、セブン-イレブンがかなりの
売上をしめるようです。さすが全国的に広めたコンビニといったところでしょうか。


恵方巻きが全国的に一般的なモノになったのを受けて
新しく、節分の日に巻きずしにかぶりつく行事を
新たに神社などの行事として、制定してしまった所もあります。


最近では、一年に4回ある節分に目をつけた業者が
春の恵方巻きでだけではなく、夏・秋・冬のそれぞれの恵方巻き
販売している場合もあり、もはや恵方巻きの風習は
日本の風習として現在はすっかりお馴染みになり、認知されているのです。


今日の恵方巻きの地位の確立には、大阪商人の地道な努力があったわけです。
一つの地方発の文化を、定着させたその実績と情熱は凄いものがあるなと、改めて思うのでした。

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