株は利益確定しなければ儲からない
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ネット上を見ておりましたら、こんなニュースを見つけました。
私たちの年金、株で運用して大丈夫? 積立金が大きく目減りするリスク
厚生労働省は、国民年金や厚生年金の積立金127兆円の運用について、投資配分を定める資産構成割合の見直しを認可しました。
今まで、私たちが支払った年金は、全てが支払いに回るのではなく一部は将来の支払いに備えるために積み立てられてきました。
中略
年金の積立金は約155兆円ありますが、このうち約127兆円を年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用しています。これまでの運用の内訳は、国内債券60%、国内株12%、外国債券11%、外国株12%、短期資産5%の割合でした。つまり、最低でも半分以上はリスクのない国内債券で運用してきました。
この運用を、国内債券35%、国内株25%、外国債券15%、外国株25%で短期資産は設定しないということに変えます。しかもそれぞれに運用の幅を持たせ、国内債券の許容範囲は±10%、国内株は±9%、外国債券は±4%、外国株は±8%となり、極端な場合、国内債券25%、国内株34%、外国債券15%、外国株26%という運用もありえます。つまり、積立金の7割以上をリスク商品で運用する可能性もあるということです。
こちらのニュースに言及したサイトで、こんなサイトを見つけました。
年金溶かし計画発動
年金溶かし計画発動です。積立金127兆円を株にぶっ込んで溶かすんだそうで、そら、ずいぶん溶かし甲斐があるというもんだw ところで、株に関してはおいらいつも言ってるんだが、「現金に替えて、初めて、儲かった」です。いくら高騰しても、抱えている限り、それは儲けでも何でもない。
現在、私達が払っている年金で政府がバクチのように株に
かなりの積立金を投じている話は、だいぶ前に
このサイトでもこちらの記事で言及したことがあります。
以前の記事は、今年の5月の話で実に6873億円という株への投資の話を書いたわけですが
今回の話は、更に桁違いな話になっています。
今までは、将来的な年金を確実に支払うために、その積立金の半分以上は
国債と言った安全資産での運用でありましたが、国債は利率が低いことから
より運用益を高める為に株に投資比率を増やすという話です。
しかし、以前の記事に書いたように国債とは違って株はハイリスク・ハイリターンです。
運用する株が暴落ならまだしも、会社が倒産となってしまったら
株券はただの紙切れになります。ビタ一文戻ってこない訳ですね。
利益が出た時は、場合によっては莫大な利益になりますが
しかし、積立金で大量の株を買って株価を上げたとしても株券を持っているだけでは利益になりません。
必ずどこかで利益確定をするために手放さなければいけません。
個人投資家なら、持っている株の株主優待や配当と言った恩恵があったりもしますが
年金運用に株主優待もクソもありません、配当は運用額からすれば雀の涙のようなものです。
儲けた株を利益確定するときは、当然市場にその株を放出するわけですから
慎重にやらないと、今度は大量利益確定による株価下落が心配されるわけです。
買っている規模が半端ではないので、売りに出す時も考えないといけないのです。
アベノミクス成功を演出するために、半ばドーピングのように
我々の年金積立金が投入されている訳ですが、果たして
これだけ大量に買われた株が、絶妙なタイミングで利益確定出来るのでしょうか?
利益確定したくても、株価が下がってしまうという思惑により
うまく利益確定が出来ない状況に陥ることを個人的に危惧しています。
何があるか分からないこのご時世、年金に頼ること自体がもはやリスクなのかもしれません。
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