2014年夏の甲子園雑感。


スポンサードリンク


普段はその日のニュースなどを書いている当ブログですが
今回は、夏の甲子園も終わったということで大会を一部見ての感じたことを書いてみます。
普段のニュースとは趣の違う記事ですが、まぁお付き合いください。


とは言っても、自分の県である新潟代表の日本文理と
関連する試合、それと決勝などの試合を見ての雑感ですが。


このブログをする前から、自分のブログを見ている人(ほとんど居ないけど)は
知っているかと思いますが、個人的に甲子園の雰囲気は好きですが
高校生という、まだまだ男子であれば身体が発達する時期に
真夏の炎天下で短期集中的にトーナメント戦をするのはどうなのかと今でも思っています。


今大会が始まった頃に、ちょうどこのような記事が載せられていました。

大野の悲劇くりかえすな 消えた甲子園の夢と剛腕の将来

しかし、投球過多によって将来を奪われた投手もいる。平成3年第73回全国高校野球選手権の沖縄水産の大野倫だ。

 3回戦から決勝まで、彼は4連投を強いられた。ネット裏の記者席で見ていると、日に日に彼の球威が衰えていくのがわかった。決勝戦などは、見るのも痛々しいほどの投球だった。

 深紅の優勝旗を勝ち取るために、黙々と投げ続けた彼の投球数は773。試合後、右ひじは「く」の字に曲がったままだった。その代償は「疲労骨折」。のちに大学、プロへと進んだが、彼がマウンドに立つことは二度となかった。

 大野の悲劇をくりかえさないよう、日本高校野球連盟の総務委員会は平成5年、翌夏から準々決勝と準決勝の間を1日開ける日程延長を決めた。

 5年2月17日付産経新聞朝刊に、「来夏から甲子園に中休み」という見出しの特ダネ記事が掲載されている。当時の牧野直隆会長の「将来ある若者の肩をつぶしてはならない」という談話つきである。

 ところが、これは共催者の反対で見送られたという。「ソロバンをはじくと1日延びれば経費もかさむ。球児より、おとなの都合優先というのが理由だった」


昔から、甲子園では怪物級の高校生が1大会に1人は出てきて
その度にエースの熱投ということで話題になりますが
個人的には、上記記事(全文はもっと長いです)には頷けることが多くあります。


過去、甲子園で注目されたエースでプロに入って大成した投手は少ないです。
最近ですとこのブログで、ストーブリーグで話題にした田中将大選手や
同じくメジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手、一昔前なら横浜高校の松坂大輔など。


田中選手は、圧倒的な力をプロでも見せ、海外でも評価が高かったですが
現在は、肘に故障を抱えている状況です。


そういえば、同じく田中選手と甲子園で投げ合った
ハンカチ王子こと、斎藤佑樹選手はプロではパッとしませんね。


高校の頃の影響が、大人になって出ていると考えられると個人的には思っています。
特に肘などの部分は、一度壊すと手術などでの手段で治す場合がほとんどであるため
若い時の酷使が、将来的に有望な選手の芽を摘み取っているとしたら
これほど、もったいないことはありません。


今回の大会でも、日本文理の飯塚もそうでしたが
エースがずっと完投を続けるという試合が多く見られました。


決勝の大阪桐蔭のエース福島、そして三重の今井も
やはり、連投の疲れが試合に見えたように思いました。
幾ら若いからと言っても、短期間で何百球と投げれば疲労は蓄積します。


ベンチ入り含めて、18人の選手しか登録できない
高校野球ですので、何人も控えピッチャーをベンチに入れるということは
現実的ではありませんが、それでもやはり短期間でトーナメントをする以上
ピッチャーに球数制限をつける、控えを2人以上必ず用意するとか運営側で
強制する必要があるのではないかと、毎年エースの連投を見る度に思います。


ただ、日本では根性論というか、苦行礼賛的な行為を
好むようですので、1人のエースが完投する姿が良いという意見もあるようです。


それでもやはり、まだまだ未来ある若者の選手生命を
一大会で奪っていいものかどうかというのは、高校野球好きだからこそ
深く考えたいところでは有ります。


最終的に1番盛り上がる決勝戦には、投手も疲労困憊で
迫力味に欠ける試合になることもあります。
今年の甲子園でも、やはりエースの連投が多く見られたのは
個人的には残念なところでありました。


それでも、来年も恐らく観てしまうんでしょうけどね…。

スポンサードリンク



あわせて読みたい関連記事

    None Found

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ