増税から一週間。売上を落とす小売。


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消費税が8%に増税されて、一週間ほど経過しましたが
当然というか、小売の数店舗で前年との業績比を発表している
会社が幾つかあり、軒並み売上を落としているようです。


発表されている幾つかの会社のリンク先を貼っておきますが
数字とは裏腹に、まだ出だしではあるということで
ある程度見通しとしては、楽観的なモノが多いようには思えます。


高島屋 消費税反動で売り上げ25%減

大手デパートの「高島屋」は、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動で、7日までの1週間の売り上げが、去年の同じ時期に比べて25%程度減少したことを明らかにしたうえで、ことし下半期にも影響が残るとするなど消費の回復には時間がかかるという見通しを示しました。

(中略)

商品別では、宝飾品や美術品の売り上げが60%程度減少したほか、輸入ブランド品も半分にとどまるなど、高額品を中心に影響が出ているということです。
これについて、木本社長は「先月の売り上げは去年を32%も上回り、前回の増税のとき以上に駆け込み需要が大きくなった。消費が夏までに回復するという見方もあるが、それは難しい。ことしの下半期も影響がゼロではない」と述べ、消費の回復に時間がかかるという見方を示しました。


ダイエー 消費税反動で売り上げ8%減

大手スーパーの「ダイエー」は、消費増税前の駆け込み需要の反動減で、4月に入ってから7日までの売り上げが、去年の同じ時期よりもおよそ8%減ったことを明らかにしました。

(中略)

一方、今後の見通しについてダイエーの村井正平社長は「増税前に45日から60日分程度の商品を購入した客が多く、回復は早いのではないか」と述べ、来月から6月には、反動減の影響は収まるという見方を示しました。
そのうえで、今年度の決算については、利益率の高い総菜を中心とした品ぞろえの強化や、大型店を中心に改装を進めることなどで、営業損益で20億円の黒字と、平成23年度以来、3年ぶりに営業黒字に転換するという見通しを明らかにしました。


消費税8%で売り上げ1~2割ダウン 東北・小売店

消費税率引き上げから1週間余りが過ぎ、東北では百貨店など小売店を中心に駆け込み需要の反動減が表れている。この時期の売上高は軒並み前年比1~2割減。

(中略)

一方、外食産業は反動減の影響が小さかった。
 幸楽苑(郡山市)の場合、4日まで前年を下回った客足が5日以降に回復。ギョーザ無料券付きの新聞折り込み広告が奏功した。武田典久管理本部長は「楽観はできないが、このまま影響がなければいい」と話す。
 お茶の井ケ田(仙台市)は主力商品の大福に影響はなく、新茶の予約も好調だ。気掛かりなのは増税に伴う宅配の送料の引き上げ。丹尾広昭店舗開発部長は「商品購入を手控える動きにならなければいいが…」と話し、中元商戦へ対策を練る。


見比べてみると、各社見通しや業界などによって違いはあるものの
反動での売上減の影響がかなり出ているという見方をして
間違いはないと思います。


上記記事では、そこまで影響を受けていないと見ている業界もありますが
個人的に気になるのは、最初に貼った高島屋の見解。


高島屋は高級百貨店であり、食品などよりは上記記事にもある
嗜好品の宝飾品などが単価も高く売上の主力となります。


生活必需品はどうしても削ることは出来ませんから
影響は大きくは出にくいと思われますが、このような贅沢品・嗜好品・娯楽品などに
ついては、すぐに必要な物は少ないですから、これから大きく売上を落としていく可能性があります。
単価が高いですから、当然消費税の差も大きく出てきますからね。


伊勢丹と三越が合併したように
これから、高級品を主力に売る百貨店などは生き残りをかけた
熾烈な争いが起こるかもしれません。


もちろん、増税一週間で結論を出すのは無理な話ですが
少なくとも、国民の消費活動に対する意欲に
冷水を浴びせかけているのが増税であることは疑いようのない事実であると思います。

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