関越道ツアーバス事故の運転手への判決が下る。判決は妥当?不十分?


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高速バス事故遺族、有罪判決も「誰も全く納得していない」「7人が亡くなったのに9年6月とは」


このブログでも、宮城交通の事故を過去2度ほど取り上げました
高速バス事故に関連する、1つの大きな事故であった
関越道ツアーバス事故の運転手であった
河野化山被告への判決が下ったようです。


記事によると、懲役9年6ヶ月。罰金200万円という判決。
司法が下した判決ですが、やはりと言うか
納得出来ない、軽すぎるのでは?という意見が多いようです。


当事者である遺族の胸中は、部外者の私が
慮れるものでは、全くないので
不十分だとか妥当だとか、第三者の私が判断するものではないでしょう。


ただ、1つ思ったのは
何もかもこの運転手が悪いのかといえば
それは違うのではないかということ。


河野化山被告の人となりについては
ネットでは、帰化日本人で元々は中国人であるとか
事故後に睡眠時無呼吸症候群であることが発覚したですとか
仕事自体は真面目にしていたですとか、いろいろな情報があります。


中には、日本語自体が上手く話せない河野被告が
なぜ大型2種の免許をとれたのかというところに
疑念を抱いている人も居るようですが、確定情報が無い以上
全ては想像の域をでません。


そんな不確かなものより、この事故を通して見えてきたのが
あまりにも日本社会というのがリスクというものを
軽視しているのではないかという個人的な疑念です。


高速ツアーバスはこの事故を受けて、現在は業態として
してはいけないものになっていますが
この事故が起こる前には、サービスを利用する人も多かったです。


ツアーバスがそこまでの市民権を得た理由といえば
やはり、単純に安いから


私自身も過去利用したことがあるのですが、新潟-東京の片道が
3000円程度と、それまで使っていた地元交通会社の
片道5250円、往復9450円と比べると破格の安さでした。(5~6年前の当時の話です。)


しかし、安かろう悪かろうというので
バスは他の利用者で、すし詰め状態でしたし
車内にトイレもなく、結局は一度利用しただけで
地元交通会社の高速バスに戻したことがあります。
値段が張っても、快適な方が良かったのですね。


今回の関越道ツアーバス事故も、金沢・富山 – 関東間の片道旅行代金は
3000円台であったということで、通常のバス会社が運行していた
高速バスに比べると、値段はとても安かったと聞いています。


要は、値段が安いことにはそれなりのリスクがあるということを
我々、利用者はゆめゆめ承知しておく必要があるということです。
安かろう悪かろうというのは、ことばの通りなのです。


値段が安いことが大きな魅力として、高速バスツアーという業態は生まれ
そして、一定の需要があるからこそ、サービスが続いていたのでしょうが
その裏に、万一の事故に対するリスクを考えていた利用者はどれだけ居たでしょうか?


結論から言えば、どんなに安全を重視しているものでも
人が行うものである以上、確率の違いだけで
事故がいつ起きてもおかしくないという認識を持つことは大事だと思います。
ヒューマンエラーはどんなに文明が進もうと無くすことは絶対にできません。


しかし、日本ではこのような公共交通機関は絶対に安全であるかのような
認識が持たれているように思われるのは、私だけが感じていることではないと思っています。
開業以来、死亡事故を出していない新幹線(車内の乗客が死亡したという表現になりますが)も
ありますがこの先はどうなるかはわからないのです。


今回の事故で言えばもちろん、運転手側にも過失はあるのですが
全体の構造を作り出している日本社会にも問題があるとも個人的に感じています。


値段が安いことには、安いだけの理由があるものです。
その裏を読まずに、安易に運転手批判、交通会社への批判だけでは
この先も重大事故はいずれ起こってしまうことでしょう。


というよりは、既に宮城交通で起こっているので
やはり、この事故の教訓は活かされていないということにもなります。
この辺りの事も詳しくいずれは書いてみたいですが
本日は、長くなってきたのでここで締めるとします。

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