大阪市長選開催で橋下氏が圧勝も、素直に喜べない事情とは?


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元大阪府知事であり、自身が出直し選挙と公言していた
大阪都構想を争点とする大阪市長選が行われ
下馬評通り橋下徹候補が圧勝しました。


全体の得票の、90%近くを占める
37万票を獲得し、他の候補と大きく
水を開ける形となりましたが、どうにも
大喜びは出来ない状況のようです。


その理由は、極端に低い投票率と白紙・無効票の多さにあります。


まず、投票率は前回11年に行われた時の
60.92%から、半減以上の23.59%という極端な低さ。


これは、過去日本の歴代の全投票を見ても相当に低い投票率であり
橋下氏が圧勝はしているものの、もはや民主主義で決めた
候補なのか、首を傾げざるを得ない状況になっています。


橋下徹氏が出直し大阪市長選で再選 投票率は過去最低の23.59%


ちなみに、政令指定都市の市長選挙で
過去最低の投票率を記録しているのは
1979年京都市長選挙で16.13%とのこと。
今回の記録は、歴代ワースト6位だそうです。


大阪市となれば、東京に次いで
日本で2番めになる規模の都市。
その大規模都市で、この投票率はお寒い限りです。


しかも、今回の投票ではなんと全体の13%にあたる
6万7506票が無効票という異例の多さ。
(なお、無効票も投票率に算入します。)


橋下氏に続いて、得票を得た候補者(藤島利久氏の2万4004票)の
得票数よりも多い状況ということです。


さらに6万7506票の中で、投票用紙に何も記入せずに
投票した、白紙投票が4万5098票にも上り

無効票のうち、66%が白紙投票ということになります。


書き損じや、誤記などによる
無効票とは違い、白紙投票は有権者が
意図的に行って投じられる票な訳ですから
如何に、今回の選挙戦を冷めた目で見ていた人が多いかがわかります。
(投票率が低い中で、きちんと選挙に行った人な訳ですから。)


なお、下記のニュースソースで掲載されている
有権者のインタビューは、潜在的にそのように思っている人が
結構いるのではないかと推測される内容になっています。


大阪市長選 白票4万5098票 橋下氏再選も最低投票率


白票を投じた城東区の無職女性は「橋下さんに期待していたけど、大阪はよくなっていない。裏切られた思いだ。白票の方が反対の意思を示せると思った」と、橋下氏にノーを突きつけようとした心境を吐露した。



自身のポージングを強調し、出直し選挙ということで
半ば強引に選挙を、6億の経費をかけて行った
(これは我々の税金から経費が出されるのです。詳細は選挙にかかるお金は税金。いくらかかるのか?という記事参照)
橋下徹氏でしたが、最終的にはこのような結果になってしまったことについては
民意を無視した結果ではないかと思われ、裏目にでたと言えるのではないでしょうか。


前記の記事から再度引用です。

一方で、共同通信社が計730人を対象に行った出口調査によると、選挙の意義に関し「あったとは思わない」が35・6%に上った。「橋下氏に投票した」と答えた人は81・0%。この中でも25・9%が選挙の意義を疑問視した。


見た目は橋下氏の圧勝ですが、前述の内容から総合するに
元々、何があっても橋下氏に入れるような一部組織票や
熱烈なシンパ以外は、今回の橋下氏の行動を非常に冷めた目で見ており
また、橋下氏の民意への求心力は圧倒的に低下していると見るのが自然でしょう。


結局、自分の見栄と意地のために
6億もの経費を注ぎ込んで、お山の大将的な結果しか得られなかった
橋下氏に、これから批判の目が更に厳しくなる事は間違いないかと思われます。

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