関東・四国で春一番が吹き荒れる!いよいよ春本番か!?


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関東・四国で「春一番」 都心、4月下旬並みの暖かさ


その名を冠した芸能人も居たような気がしますが(笑)
本日、関東・四国地方に春一番と思われる
強風が観測されたとのことです。


その瞬間最大風速は
東京都心が20.3M、横浜が21.6M
千葉県で23.4Mを観測したとのこと。


ニュースでも映像がでておりましたが
さすがに20M以上の風になると
人も歩きにくそうでした。


ちなみに、今年は北陸や九州では
既に先週春一番が吹いており
今年は例年に比べると、かなり遅い春一番の発生だったようです。


このブログで、過去気象関係のことばは
色々と取り上げていますが、本当に日本語では
季節に関することばの豊富さには事欠かないですね。


俳句などで季語を入れるのが必須とされるように
四方を山と海で囲まれ、天変地異や四季の移ろいを
身近に感じられる日本では、殊更そういうことばが発達したのでしょうね。


さて、話がやや逸れましたが
本日の、題材はやはり
本日吹き荒れた、春一番についてです。


春の到来の前の強風を春一番と言いますが
その定義としては


立春から春分までの間に日本海で低気圧が発達して
南寄りの強い風が吹き、気温が上がった初めの日



ということです。
つまり、明確な定義付けがあるわけではなく
この期間の間に、南寄りの風が吹いて、暖かくなった日に吹いた強い風…
という、意外にも結構な曖昧な感じのあることばになります。


春一番を観測して、発表しているのは
関東甲信と北陸から九州の地域ということで
北海道・東北・沖縄地方は発表をしていないとのこと。
地域によって若干の基準差もあるようです。


上述した通り、立春から春分(2月3日頃~3月21日頃)まで
という期間があるため、年によっては
春一番が観測されない年もあるそうです。


逆に同じ期間に似たような気象が観測されると
春一番では飽きたらず、春二番春三番と言った
名称が付けられることもあるようです。


春一番の語源ですが、石川県能登、三重県志摩地方以西の
船乗りたちが使っていたことばが語源であり
それが気象用語になったという説があります。


新暦で安政6年(1859年)の2月13日(新暦では3月17日)に
長崎県壱岐郡郷ノ浦町(現・壱岐市)の漁師が出漁中
おりからの強風によって船が転覆し、53人の死者を出すという事故があり
それ以来、漁師たちがこの強い風を「春一番」と呼ぶようになったという説です。


この故事から、1987年に長崎県の郷ノ浦港という場所の
近くにある元居公園内に、春一番の塔が建てられたとのことです。


元々、長崎辺りでは春一番、または春一ということばが
それ以前から使われていたと思われるという研究結果もありますが
今現在のように広く使われるようになったのは、民俗学者の宮本常一が
郷ノ浦を訪れた際に、春一番ということばを採取し
俳句歳時記に1959年に発表したのがきっかけとされています。


その後1963年2月15日に、朝日新聞が
「春の突風 シーズン入り」という記事内で
春一番ということばを使ったのがきっかけで
2月15日は春一番名付けの日ともされています。


ルーツをたどってみると意外に、まだ歴史の浅いことばであった
春一番ですが、春先の風物詩として
これからも日本ではニュースの題材として使われていくのでしょうね。

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