PM2.5が日本を覆う!大気汚染を回避するには?


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中国などからの大陸の風により
大量の、大気汚染物質であると言われる
PM2.5が日本海側の県を中心に大量に飛来しました。


特に、昨年3月に大気一立方メートル辺りの濃度が
70マイクログラムを超える場合に出される
国の暫定指針を、制度運用後初めて超える県もあり
今回のPM2.5襲来は大規模なモノとなっています。


実は、本日汚染濃度が全国でもかなり高く
初の規制を出された県である、新潟に私は住んでおりまして
本日は外出を出来るだけ控えるような発表がありました。


実際に、外ももやがかかったような状態になっており
見た目に空気が悪いなというのが良くわかりました。


春先のこの時期は、毎年黄砂に悩まされるのが
新潟なのですが、今年はPM2.5までついてきて
いやはや大変なこととなっています。


冬が終わり、これからは中国の大陸からの風がよく吹いてくる時期になり
これから先、日本全国どこでもPM2.5の飛散が予想される日が
増えてくるかもしれません。


非常に厄介な大気汚染物質のPM2.5ですが
そもそもPM2.5とは何なのでしょうか?


PM2.5は読み方としては、ピーエム2.5ですが
PMはParticulate Matter の略であり
日本語で直訳すると、微小粒子状物質となります。


通常、今まで環境基準を定めて対処してきた大気汚染物質は
SPM(浮遊粒子状物質)と呼ばれており、定義は
「大気中に浮遊する粒子状物質であってその粒径が10μm以下のもの」
というものでした。


しかし、PM2.5については、そのSPMよりも更に小さい物質…
すなわち、直径が2.5μm以下の更に超微粒子であることを表しています。


粒子が小さい分、より器官や人体の奥に
呼吸などを通じて取り込まれやすいと考えられており
SPMに比べると、更に人体への影響が大きいと考えられています。


このPM2.5に対する基準は、2009年に
「1年平均で15μg/m3以下、かつ1日平均で35μg/m3以下」
という環境基準が定められています。


その後、中国での深刻な大気汚染が周知されることにより
更に、細かな基準が2013年にPM2.5暫定指針として
冒頭の、一日平均70マイクログラムという基準が制定されたのです。


現在日本では、全国500箇所以上でPM2.5濃度が観測されており
環境省の設置する、そらまめ君と呼ばれる大気汚染物質広域監視システムや
地方自治体などで、速報値が常に更新されています。


こちらのサイトで確認できます。


PM2.5の発生メカニズムは、2つ有り
一つが物の燃焼などによって直接排出される場合がひとつ。


そしてもう一つが硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)
揮発性有機化合物(VOC)などのガス状大気汚染物質が
環境大気中での化学反応等によって粒子化する場合があるそうです。


発生源は人間の使う自動車や、航空、船舶などの乗り物から出る排気ガスからや
コークス炉、鉱物の堆積場等の粉じんを発生させる場所。
また、火山・海洋・土壌から発生する自然起因のものもあるとのことです。


瞬く間に大気を汚染してしまう、PM2.5ですが
この大気汚染物質に防御策はあるのでしょうか?


残念ながら、有効な防御策は今のところは無く
最大の防御法としては、出来るだけ大量飛散時には
外に出ず、換気などもせず外気に触れないようにすることが
今のところの最善の防御策と言えそうです。


どうしても、外にでなければいけない時などは
医療用や産業用に使われる目の細かいマスクで鼻・口を覆うようにし
出来るだけ、呼吸からの吸い込み量を減らすことが重要です。


具体的にはN95ですとか、DS1と言った規格を満たしているものが
マスクでは良いようです。ただし、本格的過ぎるマスクで見た目はあまり良くないのですが。
ただ、それでも全てを防ぎきれるというわけでは当然ありません。


ちなみに、N95は米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が認定したマスク。
DS1は労働安全衛生法に基づく国家検定に合格したマスクとのことです。
いずれも、通販などで買うことも出来ます。


空気清浄機などの機械が屋内では有効かもしれませんが
製品によっては、そこまで劇的に効果を挙げられないこともあるようです。
メーカーに問い合わせてみるのが良いでしょう。


いずれにせよ、大気汚染というなかなか逃げられない汚染である以上
根本的な解決はなかなか難しいようです。


明日も西日本では、濃度が濃くなると予想されているようです。
出される予報にはくれぐれも注意しましょう。


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