政府見解による改定が入った歴史教科書で、アイヌに関する記述が正反対に改定される!


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北海道や北方領土の先住民族として、今も少数ながら日本国内・ロシアで暮らしているとされるアイヌ民族。
そのアイヌ民族に対しての歴史記述について、政府見解による新しい基準が盛り込まれ
今までの表現とは正反対の意味に取れるような記述に改定されていることが分かりました。

歴史、正しく伝わるか 中学教科書検定、アイヌ民族に「土地あたえた」

 文部科学省が6日公表した中学校の教科書検定では、政府見解による新しい基準に基づき、従来は認めていた表現についても修正を求めた。歴史教科書の中には、「北海道旧土人保護法」の記述を修正した結果、狩猟、採集などの場を奪われたアイヌ民族の歴史が中学生に正しく伝わりにくい事例も出ており、専門家からは疑問の声が上がっている。

 <狩猟採集中心のアイヌの人々の土地を取り上げて、農業を営むようにすすめました>

 日本文教出版(東京、大阪)の歴史教科書は従来、1899年(明治32年)施行の同法についてこう表記していたが、次のように修正された。 

 <狩猟や漁労中心のアイヌの人々に土地をあたえて、農業中心の生活に変えようとしました>

 表現上、逆の意味となったことについて、文科省は「アイヌ民族を保護するという法律の趣旨に照らすと生徒が誤解する恐れがある」と説明する。 


「与える」と「取り上げる」では、全く正反対の印象を持つのは当然で
この記述の改定については、個人的にも甚だ疑問であると思わざるを得ません。

与えるという記述では、日本政府がアイヌ民族を積極的に保護するようなイメージを与えるわけで
これでは、歴史的事実をねじ曲げて解釈していると思われてもしょうがないと思います。

歴史については、善し悪しは別として起こった事をありのままに伝えるのが望ましいのであり
その史実には、編纂者の主観が100%は無理でも、出来るだけ入ってはいけないと思います。
もっとも、記事になっているのは一社だけで、他の教科書を作っている出版社の記述は不明ですが。

自虐史観というのが、日本ではよく言われますが、今の次々と改正されている日本の教育については
逆に「愛国心」を過剰な方向に持って行こうという魂胆が背景にあるように見えてなりません。

道徳の授業を教科化して、小学校低学年の頃から国を愛する心について教育を始めようとしたりしている
近年の学校教育ですが、どことなく日本憎し・自国上げの教育体制を敷いている韓国ですとか
自分の都合の悪いところを隠して、いい部分だけを教える中国のような教育を思い出してしまいます。

愛国心を持つことはいいことだと思いますが、国から教育でもたらされる
半ば強制的な愛国心については、将来的に偏狭なナショナリズムを生み出す可能性も否定はできず
今回のアイヌの記述の変更についても、国がすることは全て正しいと言ったイメージを植えつけるような教育になっているのではないかと、個人的に何か不気味なものを覚えるものでも有ります。

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