成長戦略の一環、リニア構想に国が支援を表明!


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JR東海が主導する東京から名古屋までの区間を、リニア新幹線で繋ぐ
リニア構想に、大阪までの延伸期間を大幅に前倒しするため
国が支援に乗り出すとのニュースが報道されています。

新成長戦略:リニア中央新幹線 大阪延伸前倒しを明記へ

政府は6月にまとめる新たな成長戦略に、リニア中央新幹線の大阪延伸前倒しを明記する方向で最終調整に入った。現行計画のままでは、大阪など関西経済圏の地盤沈下が進みかねないと判断。2045年に予定してきた名古屋-大阪間開業を、可能な限り東京-名古屋間の27年に近づけるため、国が支援する姿勢を打ち出す。JR東海の単独事業から、政府支援の「国家プロジェクト」に格上げすることで、3大都市圏の均衡発展につなげたい考えだ。


現在、日本で走る新幹線よりも更に速いリニア新幹線は
最大時速500kmまで出すことができ、東京~大阪間を
約一時間で行くことが出来るようになるとか。


リニア中央新幹線ホームページ


確かに、これだけの速い乗り物が誕生すれば
話題にもなり、実際の交通の足として普及すれば
便利になるかもしれません。


しかし、名古屋~大阪間の延伸計画に費やされる事業費は
3兆6000億円と言われており、前倒しをして国が支援する場合には
国費からの支援は1000億単位はくだらないと言われています。

課題は財源をどうひねり出すか。名古屋−大阪間の事業費は約3兆6000億円にのぼる。政府内には、無利子融資の場合、国費支援は総額1000億円規模になるとの試算がある上、今後、金利が上昇すれば支援額が膨れ上がる可能性がある。さらに、政府・与党は北海道、北陸の両整備新幹線の開業前倒しを検討中。公共事業費の膨張を警戒する財務省の抵抗や、「リニアに使うお金があれば整備新幹線に回せ」との与党議員からの反発も予想される。

新成長戦略:リニア中央新幹線 大阪延伸前倒しを明記へ


国費からということは、当然我々の税金などから
この支援は賄われる訳で、このリニア新幹線沿いに住む
住人以外には、特に何のメリットも感じられないものになると思います。


国は、リニアのいいところばかりを押してきますが
実はリニア計画というのは、非常に問題が山積しているものなのです。


代表的なものが、まず工事の問題。
現行の新幹線とは別に、リニアの路線を作るわけですが
リニアは時速500kmというその速さから発生する
衝撃波や衝撃音への対策をせねばなりません。


となると、当然住宅地などがあるところに線路を敷く訳にはいかず
人が少ない地域(主に山間部)を選んで、線路を作る必要がありますが
そうなると、南アルプスの山麓地帯に穴を開けて
トンネルを作るといったこともしなければならないようです。
以下サイトに、問題点となるところが非常に詳しくまとめられています。


リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?


工事で発生することは確実な、掘削した残土の処理ですとか
穴を開けることによる、生態系への影響
周辺地域の地盤の脆弱化、水源枯渇など規模が規模だけに
その影響が懸念されているものになります。


速度がウリのリニア新幹線ですが、経済効果の観点から
東京、名古屋、大阪の3つの駅だけでなく
各県に一駅停車駅を作ることになりました。

(リニア インパクト)中間駅、ずれる思惑 地域とJR

中間駅をめぐっては、地域振興に夢を抱く沿線自治体と、JR東海との間ですれ違いが続いてきた。もともと同社は東京、名古屋、大阪以外に駅を造らない考えだった。だが、自治体の声に押され、09年に「各県1駅」の方針を表明した。

 神奈川県相模原市の地下駅は2200億円、飯田市、甲府市、岐阜県中津川市の地上駅は各350億円かかる。地元自治体に全額負担を求めたが猛反発を受け、JR東海は11年に自ら負担すると決めた。

 ただし、高速輸送を維持するため直線に近いルートにした。その結果、中間駅は中心市街地などから離れた場所になった。リニアの停車も1時間に上下各1本になる見通しだ。


速度を重視している割には、各駅での停車があるため
どうしても、時間に少しロスが生まれる形になります。


要は、新幹線と最大1時間ほどの時間短縮しか見込めない
リニアを建設するのに、南アルプスに大きな穴を開けてまで
路線を作る意味があるのかという疑問点もあります。


あとは、人体に影響があるのではないかと考えられている
電磁波問題。車体を浮かせるために使う磁石から発生する
電磁波が相当な強さになり、車内にも相当な影響を及ぼすようです。

<リニア新幹線狂気の計画ー4ー> リニアの電磁波問題 「これはきちんと理解したらみんな乗りませんよ、怖くって」 広瀬隆氏(文字起こし)

さっき言った周波数と波長の問題があって、
必ずしも電磁波全部が悪いという訳じゃないんですけれども、
その受け方によって今問題になっているのが、
電子レンジとか、要するに身近なもので怖いものがあるんです。

子どもに携帯電話は持たせない方がいいんです。
持たせるにしても、イヤホン型にして下さい。
子どもが直接やると脳がやられますから、
我々と違って脳がまだやわらかいですからね、子どもだちは。
だから携帯電話をどうしても持たせる場合は、必ずイヤホンを使わせるようにして下さい。
耳に直接当てさせないで、電話をね。
それからこういうIHクッキングやなんかも出します。
一番怖いのが高圧の送電線なんですね。

だから必ずしも右側(ガンマ線側)だけじゃなくて左側がいま問題になってきている。
で、今、世界中がこの電磁波の危険性に注目しているところです。

中略

だからこの事は危険性があるんですが、
JRなんかは、この時期を遮断する「磁気シールド」っていうのを付けるから大丈夫ですよ。
っていうのを言っているけど、
実際にはその実測値のデータも公表されていない。
だからこれ、どれだけ低減されるのかが分からないという状態だからもう不安でしょうがないんです。

中略

世界的に言いますと、かなり前からWHOがですね、
1000ミリガウス、つまり1G(ガウス)の基準を定めて、
その危険性を警告し始めたんですね。
このガウスというのは電磁波の強さの尺度なんですが、

じゃあ、リニアはどの位の電磁波か?っていうと、
車両床面でその200倍。
座席でも要するにこれ位(2~5万ミリガウス)の。
だからこれ、とてつもない危険だって。


放射能と同じで、電磁波も前々からずっと人体への影響が
懸念されていますが、最近フランスの研究者から
携帯から出る電磁波が、人体への影響を有意に及ぼすとの研究結果も出しているようです。


いずれにせよ、様々な面で問題があるリニア新幹線。
今まではJR東海が企業として進めてきた計画でしたが
国が支援に乗り出すとなれば、更に推進派と反対派で
意見が紛糾する可能性が出てくると思われます。

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