建国記念の日の祝日。その意外なルーツとは?


スポンサードリンク


本日、2月11日は建国記念の日であり
日本では一年に15日ある、国民の祝日となっている日であります。
実は、私は今日が何の日で祝日か忘れておりました←


というわけで、当ブログ的に建国記念の日を調べてみるのは当然の帰結ということで
色々と言及しているサイトを見てみましたが、意外や意外。
詳しく調べてみると、なかなか面白い日のようです。


現在、日本の休日はハッピーマンデー制度により
日が毎年ずれる祝日と、何曜日であろうとも日が完全固定されている
祝日があることはご存知かと思います。
前者は、成人の日ですとか体育の日。後者はこどもの日ですとか元日が代表的ですね。


建国記念の日については、ハッピーマンデー制度対象外の日になります。
つまり、毎年2月11日は曜日に関わらず祝日になるわけですね。
建国記念の日が、ハッピーマンデー制の対象にならなかったのは
政令で決められているためです。


政令とは日本国憲法第73条第6号に基づいて内閣が制定する命令のこと。
行政機関が制定する命令の中では最も優先的な効力を有する命令なのです。
ですから、2月11日は必ず建国記念の日になるのです。


それでは、政令で定められたこの建国記念の日について
改めてどのような日なのかを調べてみると
建国記念の日自体は、昭和42年(1967年)に制定された祝日であり
まだ、歴史的には50年も経っていない日が浅い祝日なのです。


これは、戦前にもともと紀元節と呼ばれていた祝日が基であり
紀元節は神武天皇…すなわち初代天皇が即位した
日本書紀の記載から、旧暦の1月1日…つまり、太陽暦に換算して2月11日を日本の起源の日であると見なして
明治5年に制定された祝日のことです。


しかし、この頃時代は旧暦から新暦に移行する最中であり
最初は、旧暦で1月1日に当たる新暦の1月29日が最初の紀元節の制定日だったそうです。
ただその時、1月29日が元々の旧正月の頃になるということで
国民の間に、紀元節ではなく正月祝いの祝日であることの誤解を招くではないかと
更に計算をして、2月11日が紀元節になったという経緯があるのですね。
かなりややこしいです。


そんな紆余曲折を経て制定された紀元節なのですが
もともと、神武天皇という初代天皇の即位日を記念して作られた日ですので
戦後、敗戦したばかりの日本国内において、時のGHQが
紀元節を認めることにより、天皇を中心とする日本人の団結力が高まり、再び米国の脅威となるのではないか」
紀元節の存在を恐れ、1948年に一度廃止されたのです。


一度は廃止された紀元節ですが
その後、テレビ局の調査などにより、国民の80%が何かしらの
建国に関する記念日を求めているという調査が発表され
1967年に改めて建国記念の日という記念日が制定されたのです。
いやはや。こうしてみるとなかなか凄まじい変遷を辿っている記念日でありますね。


この建国記念の日の復活に於いては
もともと、2月11日が神武天皇が即位した日であるかどうかも定かではなく
また、計算方法も曖昧である部分が大きく、日本の建国についても具体的にわかっていないため
学者達の間で、この日を本当に建国記念の日にするべきかの
議論が巻き起こったと言います。


日本共産党は、建国記念の日を祝うことに反対しており
その声明は、共産党のページ内で今も確認することが出来ます。
ただ、現在は黙認しているようではあります。


「建国記念の日」に反対するのは?


建国記念の日
については、こういった反対運動が今も有り
今でも賛否両論がある祝日になっているようです。
建国記念であって、建国記念日ではないのは
とりあえず、特定の記念日ではないけれども、一般的な国の成り立ちについて祝うための日といった
反対派の弁を強引に躱すための、方便であり、建国記念の日
なかなかグレーな祝日になっているということなのです。

スポンサードリンク



あわせて読みたい関連記事

    None Found

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ